F1第6戦のスペイン・グランプリは、5月22日に決勝が行なわれ、13番グリッドからスタートしたアルファタウリの角田裕毅は10位でフィニッシュし、今季3度目のポイント獲得を果たした。

 この週末を通してペース不足に苦しめられてきた日本人ドライバーは、他車のアクシデントによって1周目で11番手に上がり、さらにダニエル・リカルド(マクラーレン)を追い抜いてポイント圏内に入ると、その後は3度のピット作業で順位が上下したものの、第4スティントでミック・シューマッハー(ハース)をかわして10番手に上がり、以降は危なげなくこのポジションを守り切って、1ポイントを獲得。通算で11ポイントに達し、リカルドに並んだ(ドライバーズランキング12位)。
  レース後に「第2スティントの最初は恐ろしかった」と振り返ったほどのグリップ不足に見舞われたりしたものの、ノーミスで安定したドライビングを維持した角田。2戦ぶりにポイント獲得という目標をクリアしたことで、自身のSNSで「10位。ポイント圏内に戻ってきました!」と英語で喜びを表わすとともに、チームの公式サイトでも、以下のようにコメントを発している。

「超タフなレースでした。今日はとても暑く、またポイントを獲得するための絶え間ないバトルを展開していたことで、プレッシャーがかかりました。今日の自分のパフォーマンスや順位には満足しています。今週末はずっと余裕がなかったので、そんな中でポイント争いができたことは、良い前進でした。しかし、中団でより上に行くには、まだやるべきことがたくさんあります」

 レース後のインタビューでも「最もハードなレースでした。予選までは解決すべき問題が山積みだったので、今日やったことには満足しています。ポイントを獲れたことはとても良かったですが、もっと上のポジションで戦いたいので、チームとともに可能な限り良いパフォーマンスを発揮していきたいと思います」と、満足感とともにさらなる願望も口にした彼はまた、「とても疲れました。これで11位に終わっていたら、泣いていたでしょう!」と本音を明かした(フランスの専門メディア『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』より)。

 チームはSNSで「素晴らしいドライビングで、ポイント獲得に相応しかった」「トップ10に戻ることができて最高の気分だ」と角田を称賛。フランツ・トスト代表は「予選での困難の後、ユウキが獲得した1ポイントは、この週末に我々が得ることができた最大限のものだ」と語っている。

【関連記事】「簡単な芸当ではない」F1第4戦、7位入賞の角田裕毅に各国メディアも高採点! スタートから5ランクアップに称賛の声 F1の公式サイト『F1.com』は「角田は地道に頑張り、ポイント獲得のために幾つかのオーバーテイクを見せた。13番グリッドからの10位フィニッシュは、適切な結果だった」と伝え、見事にマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスが1、2フィニッシュを飾ったレッドブルも、公式サイトで「例年より暑く、路面温度がスタート時に50度まで達した日、角田は苦労してチーム唯一のポイントを獲得。それは、彼の働きに相応しいものだった」と、姉妹チームのドライバーをポジティブに評した。
  各国メディアの報道を見ると、開催国スペインのモータースポーツ専門サイト『THEBESTF1.ES』は「ユウキは今週末も再び、アルファタウリの“ベンチマーク”となった」との表現で、予選、決勝ともにチームメイトのピエール・ガスリー(14番グリッドスタートから13位フィニッシュ)を上回ったことを報じ、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は以下のように、日本人ドライバーのレースを振り返っている。

「ユウキはバルセロナでポイントを獲得。ガスリーがランス・ストロール(アストンマーティン)と接触したことで、アルファタウリの2台のうち、唯一のポイントとなった。ピットストップの多い、混沌としたレースの中で、トップ10の顔ぶれは幾度も入れ替わったが、幾つかの追い抜きを見せた角田が、10位の座を勝ち取った」

構成●THE DIGEST編集部
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