リバプールは現地時間5月22日に行なわれたプレミアリーグ最終節で、ウォルバーハンプトンを3-1で下したが、首位マンチェスター・シティも勝利を飾った(アストン・ビラに3-2)ため、勝点1差で下回って、2シーズンぶりの優勝、そして「4冠」を逃した。

 この最終決戦で、前節サウサンプトン戦で貴重な同点ゴールを挙げた南野拓実はベンチ入りしたものの、最後まで出番は訪れず、彼のリバプールでの3シーズン目は、リーグ戦11試合出場・3得点という、プレー機会では昨季(サウサンプトンでのレンタル期間を含めて19試合・3得点)を下回る記録を残して終了した。
  出場数は昨季より少ないのに、得点数は同じという、今季の彼の得点率の高さがここでも分かる記録でもあるが、それゆえにユルゲン・クロップ監督も再三、この日本人アタッカーを称賛する一方で、起用する機会が限定されることへの心苦しさを語っていたものだが、明らかに今季、価値を上げた南野については、当然と言うべきか、その去就について様々な憶測が流れている。

 冬の移籍市場で彼の獲得を狙ったというリーズは、今夏も同様のアクションを起こす可能性が高いと言われているが、その条件であるプレミアリーグ残留を最終節で果たしたことで、より現実味を帯びてきたと言えるかもしれない。また、ニューカッスル、セビージャの関心も、以前から現地メディアによって報じられてきた。

 そして先日は、イタリアの名門インテルも、新天地候補のひとつに加わり、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』もクラブ専門メディア『ANFIELD WATCH』からの情報としてこの件に言及。国内カップ戦でトップスコアラーとして重要な役割を果たしながらも、チームでの序列は低いままの南野に、インテルが補強の選択肢として1700万ポンド(約27億円)を費やすことを検討しているが、これに対し、クロップ監督はチームの選手層の厚さを維持するために南野を慰留するかどうかをまだ決定していないという。

 サッカー専門メディア『Football Insider』では、元イングランド代表GKのポール・ロビンソンが、ディボック・オリギに続いてイタリア行きの可能性が出てきた南野の去就について、「クロップは、南野が去ることを望まないだろう。リバプールはあらゆる面でチャレンジングだ。これ以上の環境はない」と語り、さらに次のように続けている。

「また、来季のリバプールにはまだ、南野が果たすべき役割があるだろう。しかし、そこでは端役を演じることを強いられる可能性が高く、それで満足するなら、南野は留まる。逆に、毎週プレーしたいと考えるなら、リバプールを去るだろう。南野が毎週、ベンチに座り、時々のプレーで満足するのが、クロップ監督の“理想”でもある。いずれにせよ、南野の将来は、彼の個人的な野心によって決定される」

【関連記事】欧州複数メディアが南野拓実にラツィオが関心と報道!「サッリに様々な選択肢を提供できる」と期待感 元トッテナムの守護神の見解では去就の決定権を握っているという南野には、また新たにラツィオという名前も浮上。同クラブが日本のスポーツブランド「ミズノ」と契約したことが、日本人選手の獲得にも現実味を持たせるが、同クラブの専門メディア『LA LAZIO SIAMO NOI.IT』によれば、現時点でこのローマのクラブの優先事項はGK、DF、MFの補強であり、また1700万ポンドという、イングランドでは手頃でも、イタリアではかなり高価である移籍金額も、大きなハードルになるとしている。
  移籍の可能性があるセルゲイ・ミリコンビッチ=サビッチの去就も注目され、このセルビアの天才選手の退団の有無、そして移籍することでどれだけの金がクラブの懐に入るかによって、南野の到来の可能性も左右されるということで、現時点でラツィオは具体的な動きは見せていないという。

 いずれにせよ、オフには間違いなくその動向に多くの関心が寄せられることになるであろう南野。現在は、リバプールの今季最後の試合となるチャンピオンズ・リーグ決勝に集中しているであろう27歳に、いかなるキャリアが待ち受けているだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】南野拓実にモナコへの交換トレード話が浮上!? マネはリバプールFW陣について「みんな良い友人、競争も最高」と言及

【関連記事】ベンチ外続く“史上最強選手”南野拓実の今夏去就に現地報道も様々! 移籍先はリーズ?ニューカッスル? 残留の可能性も?