現地時間5月26日、ゴールデンステイト・ウォリアーズが本拠地チェイス・センターでダラス・マーベリックスを120−110で撃破。ウエスタン・カンファレンス・ファイナルを4勝1敗で制し、2019年以来、3年ぶりにNBAファイナルの舞台に駒を進めた。

 今年のチャンピオンを決めるファイナルは6月2日に幕を開ける。ウォリアーズの相手となるのは、現在イースタン・カンファレンス・ファイナルを戦っているマイアミ・ヒートとボストン・セルティックスの勝者となる。

 両チームによるシリーズは5試合を終えてセルティックスが3勝2敗で王手をかけており、27日にセルティックスの本拠地TDガーデンで第6戦が行なわれる。

 ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は第5戦後に「ファイナルへのチケットを手にしたければ、途方もないほどタフなことを切り抜けなければならない」と語っていたものの、「我々のディフェンスは相手チームへメンタル面のストレスと緊張を与えていると思う」というイーメイ・ユドカHCの言葉通り、現状ではセルティックスが優勢だ。
  というのも、セルティックスはここ2試合ともにヒートを82得点以下に抑え込んでおり、被フィールドゴール成功率も33.3%以下、第5戦では3ポイント成功率をわずか15.6%(7/45)に封じているからだ。

 シリーズ平均23.8点、7.8リバウンド、5.8アシスト、1.0スティールでセルティックスを引っ張るジェイソン・テイタムは、第6戦を翌日に控えた26日に『SunHerald』へ「過去を振り返ったりはしないし、TVで言われていることを信じたりもしない。僕らはチャンピオンシップを勝ち取るために戦っている。まだ終わりにはほど遠いんだ」と話し、2勝3敗と追い込まれて迎えたミルウォーキー・バックスとのカンファレンス・セミファイナル第6戦の気持ちで臨むと明かした。

「僕らはそのことを話していたんだ。ミルウォーキーへ行って、重要な第6戦に勝ったことをね。このチームはそれができるんだと分かっている。僕らは次の試合がマスト・ウィン・ゲームなんだというマインドセットで臨む。2勝3敗で追い込まれているつもりで戦う」 2010年を最後にNBAファイナルから遠ざかっているセルティックスだが、12年と18年のイースト決勝では3勝2敗から2連敗を喫してシリーズ突破を逃した苦い過去がある。

 テイタムはルーキーだった18年にファイナルまであと1勝に迫るも、当時クリーブランド・キャバリアーズに在籍していたレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)の驚異的な活躍の前に惜しくも涙を呑んでいた。
 「当時と今は違うチームだ。僕は凄く成長したし、ジェイレン・ブラウンもね。僕らは年を重ねている。タフな経験もしてきた。今年の僕らは2勝3敗から敵地の第6戦で勝ってみせたんだ」

 24歳のエースはそう自信を覗かせており、自身初の頂上決戦進出を現実のものとすべく、熱狂的な地元ファンが集まる次戦で決着をつけるかまえだ。

 はたしてセルティックスはヒートに引導を渡すことができるのか。それともヒートが敵地で返り討ちにするのか。ファイナル進出をかけた大一番から目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)