現地時間5月28日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝、リバプールはレアル・マドリーを序盤から攻め込み、相手の3本に対し、23本ものシュートを浴びせたが、守護神ティボー・クルトワの神懸かり的なセーブの数々にゴールを奪えず、逆に唯一の枠内シュートをヴィニシウス・ジュニオールに決められて敗北。3シーズンぶり7度目の欧州制覇は成らなかった。
【動画】南野拓実の2021-22シーズン全ゴール&プレー集! ユルゲン・クロップ監督は「マドリーはゴールを決めたが、我々は決められなかった。これはサッカーにおいては最も説明するのが簡単なことだが、一方で難しく、厳しいものだ。GKが試合の最優秀選手になるということは、相手チームにとっては何かが上手くいかなかったということだ」と語り、相手の守備の良さと、自チームの決定力のなさを指摘している。

 この試合でドイツ人指揮官は、FWにモハメド・サラー、サディオ・マネ、ルイス・ディアスをスタメン起用し、後半途中にディオゴ・ジョッタ、ロベルト・フィルミーノを投入。日本人選手としては2011-12シーズンの宇佐美貴史(バイエルン)以来となるCL決勝でのベンチ入りを果たしていた南野拓実には残念ながら声はかからず、08-09シーズンのパク・チソン(マンチェスター・ユナイテッド)、18-19シーズンのソン・フンミン(トッテナム)に次ぐアジア人選手3人目のプレーは実現しなかった。

 こうして、南野は全公式戦22試合出場・10得点という記録を残して今季を終了することとなったが、カラバオ・カップでは4得点、FAカップでは3得点で、いずれもチームのトップスコアラーとなり、結果的にリバプールの今季の獲得タイトルがこの2つだったことから、SNSでは改めて南野に対する称賛の声が多く寄せられている。

「リバプールのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーは南野だ。彼がいなければ、今季のリバプールはトロフィーなしで終わっていた」
「言えるのは、南野がプレーしなければ、リバプールにタイトルはなかった」
「タキがリバプールに2つのトロフィーを運んできた」
「今季、2冠に導いてくれた南野に、これまで以上に感謝している。アリガトウ、タキ」
「リバプールにトロフィーをもたらしたのは、サラーでもなく、マネでもなく、ミナミノだ」
  また、「来年も南野にはリバプールでプレーしてほしい」という、去就に関する投稿も多く見受けられるが、全日程が終了した今、いよいよ来季に向けての動きが本格的に始まることとなる。現地メディアの中には、クロップ監督がこの日本人アタッカーを高く評価し、今後もオプションのひとつとしてチームに留まらせたいと考えていると報じているところもある。
  日刊紙『Daily Mail』は、サラー、マネ、フィルミーノの契約延長に関してクラブOBのジョン・バーンズの見解を紹介しているが、このレジェンド・ストライカーはこの「フロントスリー」が留まらなかったとしても問題はないと見ており、「ジョッタもいるし、若いディアスもいる。ディボック・オリギは出て行くだろうが、FWとしての役割を果たせる南野もいるので、全く心配はない」と語っている。

 一方で、やはり新天地を求めるという見方も多く、なかでも最も彼に高い関心を示しているといわれるのが、今季、最終節で降格を回避し、来季に向けてチーム強化を狙っているリーズだ。その専門サイトである『Leeds All Over』は、今季のリーズの攻撃の柱であり、バルセロナと合意報道もなされているラフィーニャの後釜候補として、南野の名を挙げた。

「レッドブル・ザルツブルク時代のボスがジェシー・マーシュ監督だったこともあり、南野がエランド・ロードの現体制にうまく適合できるのは明白であり、リーズが行動を起こすことは、非常に理に適っている。彼はマーシュのチームで主力となる可能性がある(契約が締結された21歳のアメリカ代表MF)ブレンデン・アーロンソン同様の特徴を共有している」

 このように綴った同メディアは、他の候補としてクラブ・ブルージュのオランダ代表FWノア・ラング、そしてフランクフルトの鎌田大地もリストアップ。ちなみに後者については「アーロンソンが担うワイドな攻撃的MFの役割を、鎌田もこなすことができ、フランクフルトがヨーロッパリーグを制した時、彼は5ゴール・1アシストを記録し、ファイナルサードで大貢献した。アーロンソンは右サイドだが、鎌田は今季、左でプレーしている」と言及している。
  その他にも、ニューカッスル、スペインのセビージャ、イタリアのインテル、ラツィオという名が噂に上がっている南野だが、サッカー専門サイト『Football Insider』において元リーズのノエル・ウィーランは「昨季、サウサンプトンの南野は素晴らしく、活躍するために根性を見せた。この夏、クラブは彼を戻すために交渉の可能性を探るはずだ。また、ブレントフォードにとっても、クリスティアン・エリクセンが移籍するのであれば、南野は素晴らしい代役となるだろう」と報じた。

 長いシーズンを終えたものの、日本代表として6月の親善試合にも招集されており、まだ休息の時は訪れない南野。ここからは、青いユニホームを身に纏ってのプレーと、去就を巡る動きの両方が注目を集めることとなる。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】南野拓実の2021-22シーズン全ゴール&プレー集!

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