現地時間6月2日(日本時間3日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第1戦は、ボストン・セルティックスが敵地チェイス・センターでゴールデンステイト・ウォリアーズを120−108で下し、シリーズ先勝を飾った。

「プレーを続けていくだけ。それがゲーム全体を通したメッセージだった。相手はとんでもないチーム。僕らとしては、どんなことがあろうと戦い続けていくだけだ」

 そんなアル・ホーフォードの言葉通り、セルティックスは第1クォーターにステフィン・カリーに21得点を奪われようとも、第3クォーターに38−24と畳みかけられようとも、屈することなく立ち向かい、迎えた第4クォーターに40−16と爆発。トップスコアラーのジェイソン・テイタムがフィールドゴール成功率17.6%(3/17)の計12得点に終わるも、ゲームハイの13アシストを記録し、チーム全体でも3ポイント成功率51.2%(21/41)に33アシストと、ウォリアーズのお株を奪うかのような数字を残し大逆転勝利を収めた。
  2015〜19年まで5シーズン連続でファイナル出場を果たし、そのうち3度(2015、17、18年)優勝してきたウォリアーズが、その期間に第1戦を落としたのは2019年のみ。この年はトロント・ラプターズに2勝4敗で敗れており、初戦を落としたことはあまり良い傾向とは言えない。

「もちろん、選手たちはみんな落ち込んでいた。誰だって最初の試合に勝ちたいからね。我々には機会があった。12点差をつけて第4クォーターに入ったんだ。でもこれは7ゲームシリーズ(4戦先勝)なのさ。ボストンを称えるべき。彼らは勝利を勝ち取ったのだから」

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)がそう明かしたとおり、ウォリアーズは最終クォーターに停滞し、大事な初戦を落とすこととなった。

 この試合でカリーはゲームハイの34得点に5リバウンド、5アシスト、3スティールをマーク。そのほか、アンドリュー・ウィギンズが20得点、5リバウンド、3ブロック、クレイ・トンプソンは15得点、3アシスト、オットー・ポーターJr.が12得点、2スティール、ドレイモンド・グリーンが11リバウンド、5アシスト、2スティール、ケボン・ルーニーは9リバウンド、5アシスト、3ブロックを記録した。
  見事なパフォーマンスを披露しながらも敗れたカリー。ただ、試合後のコメントからは、揺るぎない自信と必ずやり返すという強い意志を感じ取れた。

「理想的ではない。けど、僕は自分たちの実力を信じている。このチームがどうやって逆境に対処してきたか、シーズンを通して僕らがどうやって応じてきたか、プレーオフの試合で負けた後に自分たちがどうやってきたかをね。だから第4クォーターから多くを学んだのさ。相手がいいチームなのはわかっている。だからこそ、僕らは日曜日(第2戦)に応酬しなきゃいけない」
  はたしてウォリアーズは第2戦、地元ファンの後押しを受け星をタイに戻すのか。それともセルティックスが敵地で連勝を飾り、シリーズの主導権を完全に握るのか。注目の次戦は6日に行なわれる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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