昨夏にロサンゼルス・レイカーズはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスの2枚看板に、ラッセル・ウエストブルックやカーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワードといったビッグネームを獲得。2年ぶりの優勝が期待されたが、彼らは全く機能せずウエスタン・カンファレンス11位(33勝49敗/勝率40.2%)に沈み、プレーオフすら進むことができなかった。

 この結果を受け、フロントはシーズン終了直後、2019年から指揮を執っていたフランク・ヴォーゲルHC(ヘッドコーチ)を解任。後任にはドック・リバース(フィラデルフィア・セブンティシクサーズHC)、クイン・スナイダー(元ユタ・ジャズHC)、マーク・ジャクソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)といった名前が挙がるなか、チームは6月3日にミルウォーキー・バックスのAC(アシスタントコーチ)だったダービン・ハムのHC就任を発表した。

 コビー・ブライアントと同じ1996年にNBA入りしたハムは、身体能力に秀でたフォワードとしてバックスやデトロイト・ピストンズなどで8年間プレー。2008年の引退後は指導者の道に進み、11年にレイカーズのACに。レイカーズで2年間過ごし、その後はアトランタ・ホークスで5年間、18年から今季まではバックスのACを務め、21年にはチームの優勝に貢献している。
  ハムはレイカーズのHC就任会見で「この場所は私にとって非常に特別であり、アトランタとミルウォーキーにいた時も、レイカーズで起こっていることに常に注意を払っていた。だからこれは、私にとって帰郷するようなもの」と喜びを語った。

 ACとして豊富な経験を持つハムだが、HCとしてNBAチームを率いるのは来季が初めてだけに、彼を支えるコーチの人選も非常に重要になる。

 そんななか地元紙が、ACの1人に元選手のラシード・ウォーレスを採用する可能性があると報じた。ウォーレスは現役時代にオールスターに出場したこともあるストレッチ型ビッグマンで、2004年にはピストンズでハムと共闘。同年のファイナルではレイカーズを撃破し優勝している。

 実力は申し分なかった一方で、2000−01シーズンには80試合の出場でNBA史上最多41個のテクニカルファウルを犯すなど“問題児”としても有名だったウォーレス。13年に現役から退くと、恩師モーリス・チークスの誘いで古巣ピストンズのACに就任。昨季はメンフィス大でペニー・ハーダウェイHCのアシスタントを務めていた。

 ハムは会見でコーチ陣についても言及。「まず私は自分の袖をまくり上げてくれるコーチを探している。与えられた仕事だけでなく、お互いを支え合えるコーチ陣を築くことができればと思っている。ラシードは候補者の1人だけど、まだ契約に至っているわけではない」と語った。

 レイカーズはレブロンがいる限り、来季も優勝を目指すことになる。首脳陣がハムの“右腕”として現役時代に“暴れん坊”として鳴らしたウォーレスを招聘するのか。今後の動きに注目だ。

構成●ダンクシュート編集部