ゴールデンステイト・ウォリアーズにおいて、不動のエースはステフィン・カリーであり、“第2の男”と言えば、今季ケガから復活を果たしたクレイ・トンプソンの名前が挙がる。しかし、攻守の潤滑油的な役割を担うドレイモンド・グリーンがレギュラーに定着してから、スモールボールによるリーグ席捲が始まったことを考えても、その功績は大きい。有名スポーツパーソナリティは、ロサンゼルス・レイカーズのラッセル・ウエストブルック以上の評価を与えている。

 現在、ボストン・セルティックスとのNBAファイナルに臨んでいるウォリアーズは、第1戦の最終クォーターに16−40と圧倒され、108−120で敗れた。迎えた第2戦では、カリーがゲームハイの29得点を挙げたほか、セルティックスを88得点、フィールドゴール成功率37.5%(80本中30本成功)に抑え、1勝1敗のタイに戻した。

『StatMuse』によれば、今プレーオフでグリーンにマークされた選手は、シュート成功率が10.3%低下。これは近距離でシュートチェックに行ったシチュエーションが150回以上のディフェンダーでリーグトップの数字だという。

『Fox Sports Radio』でホストを務めるコリン・カワードは、ディフェンスで貢献したグリーンに関して「スキルのあるデニス・ロッドマンだ」と表現し、ウエストブルックを引き合いに出して“勝利の立役者”として称えた。
 「ウエストブルックは今まで、チームメイトをステップアップさせたことがない。逆に、ドレイモンド・グリーンは一緒にプレーした選手をみんなより良くしている。ファイナル第2戦では、2本のフィールドゴールを決めた。セルティックスの攻撃とジェイレン・ブラウンを完全に混乱させ、フロア上で最も価値のある選手だったという評価もある」

 カワードはウエストブルック、カーメロ・アンソニー(レイカーズ)、ジョン・ウォール(ヒューストン・ロケッツ)という実力者を“セルフィッシュ”なスタイルと位置づけ。とりわけ、ウエストブルックは今季トレードで加入したレイカーズでアジャストに苦しみ、戦犯になっている点がグリーンとの違いだと主張している。

「ウエストブルックがチームメイトを良くした例があるか? バスケットボールは勝つことが大事だろ? 別にトリプルダブルを達成するためじゃない。ウォリアーズにおけるドレイモンド・グリーンの重要性を過小評価してはいけない。この王朝はステフ(カリー)のオフェンス、ドレイモンドのプレッシャーとディフェンスに始まり、そして終わる」

 カワードはレギュラーシーズン終了時にも、「ドレイモンド・グリーンはカーメロやウエストブルック、ジェームズ・ハーデンのキャリアを超えると思う」と語り、将来の殿堂入りが確実視されるスーパースター3人と比較しても、上を行くとの見解を示した。

 2017年にスティール王と最優秀守備選手賞に輝き、オールディフェンシブチームの常連でもあるグリーン。今ファイナルを制し、自身4個目のチャンピオンリングを手にしたら、その評価はさらに上がるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部