2022年のF1は7戦を終え、徐々にドライバー間の勢力構図も見えてきており、今後に向けて興味は増していく一方である。

 そして、大きな関心のひとつとして、チーム内でのドライバーの対決というものもあるが、オランダのF1専門メディア『RN365』は全チームの現時点での対決結果に注目。以下の通りに、予選順位の比較で勝敗を表わし、また平均ラップのタイム差を紹介している。
 レッドブル:フェルスタッペン(5対2)ペレス/0.317秒差
フェラーリ:ルクレール(7対0)/0.446秒差
メルセデス:ラッセル(4対3)ハミルトン/0.021秒差
マクラーレン:ノリス(6対1)リカルド/0.423秒差
アルファロメオ:ボッタス(7対0)ジョウ/0.894秒差
アルピーヌ:アロンソ(3対3)オコン/0.208秒差
アルファタウリ:角田(3対3)ガスリー/0.011秒差
ハース:マグヌッセン(5対2)シューマッハー/0.327秒差
アストンマーティン:ヴェッテル(4対1)ストロール/0.204秒差
ウィリアムズ:アルボン(6対0)ラティフィ/0.653秒差

 フェラーリ、アルファロメオ、ウィリアムズは、それぞれシャルル・ルクレール、ヴァルテリ・ボッタス、アレクサンダー・アルボン(イモラではタイムなし)が全勝。アルファロメオはルーキーのジョウ・グァンユがチームメイトということで納得のいく結果だが、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)にとっては厳しいものとなっている。マクラーレンでランド・ノリスに6敗を喫しているダニエル・リカルドも同様の立場だ。

 序盤戦は苦しんでいる7度の世界王者ルイス・ハミルトンは、加入1年目のジョージ・ラッセルの後塵を拝しており、ポイント(50点)でも34点の大差をつけられている。予選の平均タイム差は0.021と僅かなものであり、今後、37歳が勢いに乗る24歳にストップをかけられるかが注目される。

【F1】冷静さの秘密はジャスティン・ビーバーの動画!? 角田裕毅、伊ファエンツァでの生活ぶりを明かす タイの成績となっているのはアルピーヌとアルファタウリ。前者(エステバン・オコンはマイアミGPでタイムなし)は昨季も11対10(フェルナンド・アロンソが勝利)と互角の争いだったこともあって予想通りの展開と言えるが、後者は意外性に満ちたものとなっている。
  角田裕毅はサウジアラビアGPではマシントラブルで1周も走行できず(決勝もグリッドに着く前にリタイヤ)、バーレーン、メルボルン、マイアミではチームメイトのピエール・ガスリーに敗れるも、イモラ、バルセロナ、モンテカルロでは勝利。同僚が車のトラブルやチームの戦略ミスなどの不運に苦しめられたこともあったとはいえ、F1界でトップクラスといわれるチームメイト相手のこの成績は、十分に評価できるだろう。

 同メディアは角田について、「昨季と比べて最も改善されたドライバーであり、アルファタウリ内でのビハインドをリードに変えてみせた」と称賛。昨季はガスリーに1対19の大敗(平均タイムでも0.569秒と大差)を喫したことを考えれば、当然の反応である。

 この部分でも、成長ぶりを証明している21歳の日本人ドライバー。レッドブルがセルジオ・ペレス(昨季はマックス・フェルスタッペンに1対19で大敗するも、今季はここまで2対5)との契約を延長したことを受け、その去就が注目されているガスリーだが、これに対して言及したレッドブルのヘルムート・マルコ顧問は、「来季の(レッドブル・グループの)ドライバーはすでに決まっていると言える」として、角田の残留も決定的であることを窺わせている(ドイツのF1専門メディア『Formel1.de』より)。

 昨季との明らかな違いを示し、多くの人々を満足させている彼が、今後も好パフォーマンスの発揮と目標であるポイント獲得を継続できるか。まずは、今週末のアゼルバイジャンGPに要注目である。

構成●THE DIGEST編集部
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