現地時間6月8日(日本時間9日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズとボストン・セルティックスによるNBAファイナルはTDガーデンで第3戦が行なわれ、ホームのセルティックスが116−100で勝利。シリーズ戦績を2勝1敗とした。

 セルティックスはジェイレン・ブラウンが27得点、9リバウンド、5アシスト、ジェイソン・テイタムが26得点、6リバウンド、9アシスト、マーカス・スマートが24得点、7リバウンド、5アシストと、生え抜きの3本柱が躍動。

 さらにアル・ホーフォードが11得点、8リバウンド、6アシスト、グラント・ウィリアムズが10得点、5リバウンド、ロバート・ウィリアムズ三世が8得点、10リバウンド、3スティール、4ブロックの活躍を見せた。

 一方のウォリアーズは6本の3ポイントを沈めたステフィン・カリーが3戦連続ゲームハイとなる31得点、クレイ・トンプソンが5本の3ポイントを含む25得点、アンドリュー・ウィギンズが18得点、7リバウンド、2スティール、2ブロックをあげるも及ばず。
  試合はセルティックスがホームの大声援を受けてリードするなか、ウォリアーズが追いかける展開。インサイドを徹底的に突いたセルティックスはペイント内得点で52−26と大差をつけ、カリー、ウィギンズ、ドレイモンド・グリーンをファウルトラブルへと陥れた。

 この試合でウォリアーズが誇る“スプラッシュ・ブラザーズ”は計56得点とチームの半分以上の得点を稼ぎ出したものの、第4クォーターではディフェンスのギアを一段階上げたセルティックスの前に沈黙。守備の要であるスマートは、この試合の前日にカリーをガードすることについてこう口にしていた。

「彼は凄い選手。それは皆が同意してくれるよね? 彼がやっていることは驚異的で抜きん出ている。だから1人だけではダメなんだ。チームで努力して(抑えて)いかなきゃいけない。でももし自分がメインのディフェンダーなら、何をしてくるかをメンタル面、フィジカル面の両方で準備していく必要がある」
  スマートは今季の最優秀守備選手賞を受賞した現リーグNo.1ディフェンダーだが、あくまでチームの一部としてディフェンスしていると強調する。

「自分自身、それにこのチームとしては1人目、2人目、3人目、さらには4人目と、チームとして皆でやっているんだ。俺たちは1人ひとりが努力を重ねて、チームとしてやっている。それを続けていくだけだ」

 第3戦の第3クォーターで、カリーはスクリーンから相手ビッグマンが前に出てこないと見るや、すかさず長距離砲を繰り出し、ことごとく沈めてみせた。だが第4クォーターに入ると徐々に失速。ルーズボール争いで足を痛めてしまったこともあり、プレーの精度も落ちていった。

 またこの試合で今シリーズ最多得点を残したトンプソンについても、マッチアップ相手のブラウンは「(第2戦まで)彼はショットを落としていただけ。俺たちは引き続き彼にタフショットを仕向けていく。彼はどんな時であろうと決めてしまうからね」と決して慢心はなかった。
  オフボールで味方のスクリーンを経由してコートを走り回るトンプソンに対して、ブラウンは真っ向勝負で対応。第4クォーターにはレイアップを強烈なブロックで弾き飛ばして咆哮するなど、身体能力をアドバンテージに相手のバックコートを疲弊させた。

 個々のディフェンス力の高さに加え、セルティックスにはチームとしての粘り強さがあり、球際の強さも光る。その先陣を切るスマートとブラウン、リムプロテクターのウィリアムズ三世だけでなく、テイタムやホーフォード、デリック・ホワイトらの奮闘の甲斐もあり、ここまでウォリアーズを3戦連続で108点以下に抑えている。

 カリーのコンディションは気になるところだが、セルティックスが10日の第4戦でも主導権を握って勝利を手にすることができれば、球団史上18度目の優勝が大きく近づくと言えるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)