F1第8戦のアゼルバイジャン・グランプリが開幕、6月10日に2回のフリー走行が行なわれた。

【関連記事】ガスリー、来季はメルセデス移籍も選択肢に!? 今季は角田裕毅にポイント先行許すも「仕事上の関係は格段に良くなった」 アルファタウリの角田裕毅は、昨季は7位入賞を飾った良いイメージのあるこの市街地コースで、1回目(FP1)から好タイムを出し続け、最多タイの25周を走行して全体の7番手となる1分46秒696というベストタイムを計測。2回目(FP2)では24周回で、ベストタイムは1分44秒567だった(8番手)。

 FP1ではチームメイトのピエール・ガスリー(9番手)に勝ち、逆にFP2では6番手で上回られたが、両セッションで両ドライバーがトップ10入りを果たしたことは、チームにとって非常にポジティブな結果であり、アルファタウリはSNSで「全力で取り組み、ハードワークしたことが、予選に弾みをつける」と投稿するなど、自信を高めたようだ。

 角田はチームの公式サイトを通して、「今日は1日が非常にスムーズに進みました。やり遂げたことにも、ここまでの車のパフォーマンスについても、満足しています。2度のセッションで多くの重要なデータを集められたので、今夜エンジニアと一緒に分析します。安定してトップ10に入っており、中団争いでも力強さを発揮しているので、明日もこれを維持できればと思います」とポジティブに振り返り、自信も窺わせた。

 チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは「路面のバンプが多く、ドライバーにとってはドライビングが大変」と指摘しながらも、「ショートランでもロングランでも競争力がある」と、バクーでのレースでは強みがあることを強調し、「これまでやってきたことを継続し、日曜日にポイントを獲得できることを期待したい」と、期待を寄せている。

 F1公式サイト『F1.com』が、角田とガスリーのドライビングを比較する映像記事で「グッドラップ(角田)vsグレートラップ(ガスリー)」というタイトルをつけたように、アルファタウリはこのバクーでの初日で好パフォーマンスを見せたが、ガスリーは「ライバルチームに比べると我々のダウンフォースは不十分であり、低速コーナーが多く、メカニカルグリップで走れるコースでは、車の挙動は良くなる」と、好調の理由を説明している(F1専門メディア『MOTORSPORT TOTAL.COM』より)。
  昨季同様の好結果に向けて好スタートを切ったアルファタウリ、そして角田に対しては海外のメディアも好反応を示しており、イタリアの自動車専門メディア『MOTORIONLINE』は「まだ金曜だが、バクーでアルファタウリは自分自身を再発見したようだ。昨季、3位表彰台のガスリーが6番手につけただけでなく、ユウキもトップ10入りという素晴らしい仕事を果たしてみせた」と賛辞を贈り、以下のように続けた。

「日本人ドライバーはFP1で全体の7番目となる速いタイムを継続し、午後は8番手に落ちたものの、タイムは2秒も短縮された。これは、ファエンツァのチームにとって、予選で好結果を残し、レースで重要なポイントを獲得する上で不可欠なものである」

 角田については、今季の成長ぶりが各国メディアによって称賛され、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問が先日「レッドブル・グループの来季のドライバーラインアップは決まっていると言える」と残留を窺わせるコメントを発したものだが、一方でオランダのF1専門メディア『GPBLOG』は、バクーでのフォーミュラ2でユーリ・ヴィップス、リアム・ローソン、デニス・ハウガーのレッドブル・ジュニアチーム勢が予選トップ3を独占したことを受け、「アルファタウリのドライバーたちに脅威をもたらす可能性がある」と報じた。

 しかし、今週末に角田は同じくオランダのF1専門メディアである『RN365』に対し、下部ドライバーの突き上げについて「正直、あまりプレッシャーは感じていません。これまでも、F2のドライバーたちと比べて、僕は良いパフォーマンスを発揮できていると思います」と自信とプライドを示している。

 また、セルジオ・ペレスがレッドブルとの2年間の契約延長を交わしたことについても「チェコはそれに相応しい」と認めながらも「僕にとっては、嬉しいことだとは言えません。レッドブルは、僕がドライブすることを挑戦しているチームだからです」ともコメント。「今はアルファタウリで満足しており、ここでの僕は幸せです」と付け加えるも、将来に向けての強い意思を持っていることが、今季の安定化や力強さに結びついているのだろうか。「モナコでの過ちは繰り返さない」と、失意の週末を2度続けて送る気はないという角田が、2日目以降も満足のいくパフォーマンスを発揮し続けるか、期待を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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