F1第8戦のアゼルバイジャン・グランプリは6月12日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は13位に終わり、目標であるポイント獲得はならなかった。

 予選では今季2度目のQ3進出を果たし、今季最高の8番手という好結果を残した彼は、オープニングラップで順位を1つ落とすも、以降は安定したドライビングを披露。10周目のバーチャルセーフティーカー導入時にピット作業を終えると、そのまま最後まで走り切る作戦で最高5番手まで浮上したが、リアウイングのフラップが中央で割れ、DRSが半分しか開かないトラブルが起き、修理を促すオレンジボール旗を提示されたため、40周目でピットインを余儀なくされた。

【関連記事】「昨季とは全く違うレベル」角田裕毅のアゼルバイジャンGP予選の走りを専門メディアが絶賛!「ポイント獲得には不可欠」 ダクトテープでウイングを固定するという応急処置を終えて13番手でレースに復帰するも、DRSが使用できない状況で追い抜きも叶わないままチェッカーフラッグを受けた角田は、終盤で失意を味わうこととなったこの市街地でのレースを、チームの公式サイトを通して、以下のように振り返っている。

「今日の結果には本当に失望しています。信頼性の問題が出るまで、レースはとてもうまくいっていました。タイヤのコントロールもできており、ペースも良かったので、問題なく6位でフィニッシュできていたはずです。何もドライビングに影響を来すような問題は感じていなかったので、ピットに呼ばれた時には少しショックを受けました。チームは今週末とても素晴らしい仕事をし、各セッションで力強さを発揮していたので、ポイントを獲得できずにレースを終えたことはとても残念です」

 レース後のインタビューでも「トラブルが起こるまでは良いレースができていました。リアウイングは完全に壊れていて、テープで修理(応急処置)するしかありませんでした」と悔しそうに語った角田。しかし、自身のSNSでは「6番手走行中、リアウイングの破損により、修復のためピットに戻りました。今週はチームとしても沢山のポジティブな部分があったので、この勢いで次戦に活かせればなと思います!」と良い面に目を向けた。
  英語でも「修理のためにピットインを強いられるまで、半分のリアウイングでも6番手で走行していました。それでも今週は、多くのポジティブな点がありました」と綴り、さらに現地で応援してくれたファンへの感謝の意を表した22歳の日本人ドライバーに対し、チームはSNSで「ミスはしていないのに、リアウイングの破損で余計なピットストップを強いられ、残念だ」と同情するとともに、手を合わせた絵文字を用いて謝罪の意を示している。

 車両担当の責任者であるギョーム・ドゥゾトゥーも「両ドライバーは、タイヤと車のマネジメントにおいて素晴らしい仕事をした。全てが良く、安定していた」と振り返り、「ユウキがリアウイングの損傷で6位のポジションを失ったことには失望している。彼には誤りたい。ユウキは今週末、素晴らしい仕事を果たし、それは結果を得るのに値するものだった」と、思わぬトラブルを悔やんだ。
 
 海外メディアの反応を見ると、フランスのF1専門サイト『Motorsport NEXTEGEN-AUTO.com』は自国ドライバー、ピエール・ガスリーが昨季(3位)に続いてこの市街地コースで5位という好結果(今季最高順位)を出したことを報じる中で、「十分な可能性があった6位を角田が失ったことに、チームは明らかに失望した」「アルファタウリはダブルでポイントを獲得する可能性あった」と記述。ちなみに角田が6位なら、チームの総得点は35点となり、今回無得点に終わった6位のアルファロメオに6点差まで迫れていた……。

 英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「アゼルバイジャンGPの勝者と敗者」という記事において、角田を後者に選定したものの、「この週末も彼は活気に満ちていたが、予選ではガスリーから0.2秒離された。決勝でのリアウイングの問題は彼を苛立たせたが、一方で元気づけられる要素も多かった」と良い点も挙げる一方で、こちらも「より苛立ったのはチームであり、6位のアルファロメオに迫る最高のチャンスを半分無駄にしてしまった」と、チャンピオンシップにおけるアルファタウリの痛手に言及している。

構成●THE DIGEST編集部
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