ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、現在行なわれているNBAファイナルで最も注目を集めている選手の1人だ。

 もし、今年優勝すれば、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)がいた2017−18シーズン以来、自身4度目のタイトル獲得となる。そんなカリーがこれまで残してきた功績の“価値”に関しては、連日議論が行なわれている。

 2009年のドラフト7位指名でNBA入りし、ウォリアーズ一筋キャリア13年目。レギュラーシーズンとプレーオフの通算3ポイント成功数でともに歴代トップに立つほか、これまでリーグ制覇3回、史上11人目の2年連続シーズンMVP、得点王2回、スティール王1回、“50−40−90クラブ(フィールドゴール成功率50%、3ポイント成功率40%、フリースロー成功率90%)”1回、NBA75周年記念チーム選出など、これまでカリーは数々の実績を残してきた。

 ハーフコートショットも難なく沈める広大なレンジで“史上最高のシューター”の名をほしいままにしているが、手にしたことがない大きな個人賞がひとつ。それがファイナルMVPだ。

 過去の優勝時は、2015年はアンドレ・イグダーラ、2017、18年はデュラントが受賞している。そういった背景もあり、このファイナル期間中は“カリーよりもデュラントの方が上”という論調が強まっているなかで、カリーの同僚であるドレイモンド・グリーンは、「すべてはステフから始まる。KD(デュラント)がここにいた時も俺たちの攻撃はステフから始まっていた。結局、そういうふうになるのさ」と擁護した。
  それを受け、スティーブン・A・スミス氏と並ぶ名物コメンテーターのスキップ・ベイレス氏は自身の番組『The Skip Bayless Show』で、「KDは1000%、今のウォリアーズの基盤を作った」と、カリーとデュラントの“複雑な関係”について持論を展開した。

「ケビン・デュラントがウォリアーズに加入したことで、ステフのレガシーは救われた。デュラントが(オクラホマシティ)サンダーを退団していなければ、ステフはレブロン・ジェームズ相手にさらに2回の優勝を果たせていない。ドゥエイン・ウェイドは(マイアミ・ヒート)でレブロンのために犠牲になった。

 ウェイドがレブロンを必要としていた以上に、レブロンがウェイドを必要としていた。なぜならウェイドはすでに優勝リングを持っていたからだ。彼はフランチャイズを支配していたが、レブロンが来てその立場から一歩引いた。ヒザのケガもあるが、そのおかげでチャンピオンシップを獲得したんだ」

 デュラント加入前、カリーは2014−15シーズンのNBAファイナルでレブロン擁するクリーブランド・キャバリアーズを破って優勝、翌2015−16シーズンもリーグ新記録のシーズン73勝をあげている。それでも、今のスモールバスケットを確立した功績は、デュラントの力が大きかったという評価をいまだ覆しきれていないようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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