現地時間6月13日(日本時間14日)にサンフランシスコのチェイス・センターで行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとボストン・セルティックスのNBAファイナル第5戦。

 ウォリアーズファンは第4戦で43得点を奪ったステフィン・カリーの2試合連続の爆発を期待していたが、34歳のエースはシリーズ最少の16得点、フィールドゴール31.8%(7/22)、得意の3ポイントは9本すべてミスと沈黙。しかしフォワードのアンドリュー・ウィギンズがカリーの不振をカバーし、チームを104−94の勝利に導いた。

 試合序盤から果敢にインサイドへのアタックを仕掛けた27歳のスウィングマンは、前半で16得点をあげて2桁リードに導く。第3クォーターは無得点に終わるも、勝負の第4クォーターに10得点、5リバウンドと躍動。最終的に26得点、13リバウンド、2アシスト、2スティール、1ブロック、フィールドゴール成功率52.2%(12/23)を叩き出し、ウォリアーズにシリーズ3勝目をもたらした。

 試合後ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、カリーに代わってオフェンスをリードしたウィギンズを絶賛した。 

「間違いなく自信を持っているし、プレーオフを楽しんでいる。彼は挑戦することが好きだし、競争が好きなんだ。彼はこのチームで重要な役割を見つけた。それが力を与えているんだと思う。彼は、私たちがどれだけ彼を必要としているかを知っている。素晴らしいよ」
  指揮官は続けて「プレーオフの間、よくリバウンドしていると思う。このチームでは、ベテランたちが何が必要かを理解するのを助けてくれているんだ。彼は自分のアスレティック能力を様々な方法で使っていて、非常に素晴らしい。このシリーズだけでなく、プレーオフを通じてね」

「彼の運動能力、ディフェンス、多様性が必要なことは分かっていた。彼がこのような貢献をしてくれるとは思ってもいなかった。しかし、NBAのほとんどの選手にとって、環境がすべてであることを思い出させるものだと思う。適切な場所とチームメイト、そういったものを見つける必要があり、ウィギンズはそれに見事にフィットしたんだ」と語った。

 ウィギンズは今年のファイナルでチーム最多となる平均38.3分間コートに立ち、18.4点、9.4リバウンド、1.2スティール、1.2ブロックとコートの両サイドで存在感を発揮。得点はカリーに次ぐチーム2位も、出場時間とリバウンド、ブロックはいずれもトップの数字で、リバウンドはシーズン平均(4.5本)から倍以上も数字を伸ばしている。

 シリーズ平均30.6点をマークしているカリーほどのインパクトはないものの、頂上決戦でもコンスタントに数字を残し、ウォリアーズに不可欠な存在となっているウィギンズ。もしチームが優勝した場合、この男もファイナルMVPの候補に挙がるはずだ。

構成●ダンクシュート編集部