F1第8戦のアゼルバイジャン・グランプリで、アルファタウリの角田裕毅は安定したドライビングを維持し続けたものの、リアウイングの破損という不運に見舞われ、ピットインを強いられたことで、13位でレースを終えることとなった。

 初日から好パフォーマンスを発揮し、予選でも今季2度目のQ3進出で今季最高の8番手をゲット。決勝でも、何も起こらなければ今季最高の6位、そしてコンストラクターズランキングの争いにおいても重要な8ポイントが手に入っただけに、なんとも悔しいマシントラブルだった。

 各国メディアは、アルファタウリのピットクルーがダクトテープでウイングを修理したことに注目したが、角田のドライビングについてはほとんどが高評価を下しており、10点満点の採点でも及第点「6」以上の数字が与えられている。

 英国のF1専門サイト『CRASH』は「8」の高採点で、寸評では「珍しいリアウイングの破損が、角田のバクーでの大量ポイント獲得を犠牲にした。日本人ドライバーは問題が起こる前、セバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)に先んじて6番手を走行していたが、予定外のピットストップを強いられ、ダクトテープで応急処置を受けた後、DRSを使用できないことをチームから知らされた」と記述。同国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』も「7.5」と高く、以下のように評している。
 「予選Q2ではランド・ノリス(マクラーレン)から0.022秒速いというギリギリの差で生き残り、Q3に進出。チームメイトのピエール・ガスリーとは0.2秒遅かったが、これはミドルセクターでタイムを失った結果だった。決勝では序盤のヴァーチャルセーフティーカー導入時にピットインし、以降は余裕を持って6番手を走行したが、DRSの問題でフラップが半分しか開かず、修理を促す『ミートボール』フラッグを提示され、13位に落ちた。力強く、良い週末を過ごしたが、ガスリーのレベルには少し届かなかった」

 同じく英国の『planetf1』は「DRSのフラップの破損が角田のレースを台無しにした。彼はオレンジボールのフラッグを受け、ピットでダクトテープによる素早い修理を受けてレースに戻ったが、7つ順位を落とすこととなった。彼は問題なく、6位という称賛される結果を手にできたと思われるが、13位でチェッカーフラッグを受けた」と同情も込め、採点は「7」を与えた。
  オランダの『GPBLOG』は結果重視のためか「5」と採点は厳しめだが、「角田は週末を通して力強いパフォーマンスを発揮したが、DRSが半分になったことで、余計なピットストップを強いられ、ポイント圏外へ転落した」と寸評は比較的ポジティブなものに。スペインの『F1i.com』は「7.5」で、以下のように角田の週末を振り返っている。
 「アルファタウリはモナコよりも、バクーの市街地コースに合っており、角田も活気づいて見えた。初日は両セッションでトップ10入りし、ガスリーにも肉迫。予選も8番手に入り、決勝では1周目でヴェッテルに抜かれるも、ピットインで順位を取り戻してからは、25周にわたってアストンマーティンの前を走った。しかし、不幸にもリアウイングのトラブルで修理を余儀なくされ、DRSも使えなくなり、彼のレースは台無しとなった。ガスリーに次ぐ6位こそが、より正当な“報酬”だったと言えよう」

 英国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は「日本人ドライバーは、バクーで力強いドラビングを披露した。予選ではガスリーにわずかに及ばなかったが、印象的な8番手のグリッドを手に入れ、レースでも非常に良かったが、DRSのフラップ破損で彼の日曜日は台無しとなった。それでも、角田の週末は素晴らしいものだった。彼自身は嬉しくなかっただろうが……」と称賛。採点は「7」だった。

 スペイン・マドリードのスポーツ紙『MARCA』の評価は、ドライバーだけでなく、チームなどもまじえて評価。その中で、「ホンダ」に「6」の及第点が与えられた。これはレッドブル・グループにパワーユニットを供給している「レッドブル・パワートレインズ」のことを指し、今回、1、2、5位を占めたことで、「(レッドブルだけでなく)アルファタウリをも躍進させた。今後どうなるかは分からないが、とにかく大きな扉を開いた」と賛辞を贈っている。

一方で、アルファタウリには別に「4」の厳しい評価が下されているが、こちらは「角田のDRSのフラップをダクトテープで固定するという面白い瞬間だったが、雑な作業とウイングの破損という、安全性への影響が高いため、チームとしては不適当な行為だった」と理由が綴られた。

構成●THE DIGEST編集部
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