女子プロスポーツには様々な競技が存在するが、収入の面で高い水準を維持しているのがテニス競技だ。米経済紙『Forbes』が今年1月に発表したアスリート長者番付によれば、1位の大坂なおみは5,730万ドル(約74億円)と大金を稼ぎ出している。しかもトップ10には大坂以外にも4名のテニス選手が名を連ねる。

 こうした数字を見ると「女子プロテニス選手は恵まれている」と思うだろうが、ウクライナ出身の19歳マルタ・コスチュク(世界78位)は不満を抱いている。その理由は男子と女子の賞金額に大きな開きがあるからだ。

 グランドスラム(テニス四大大会)では現在男女による賞金額の差はないが、そうしたビッグゲームから離れると依然と格差が存在する。

 例えば、6月13日〜19日にドイツのミュンヘンとベルリンの2か所で開催される大会の場合、ともに大会グレードは男子が「ATP500」、女子は「WTA500」と同じ「500」レベルだが、男子のミュンヘン大会優勝賞金が39万9170ユーロ(約5500万円)に対して、女子のベルリン大会は9万3823ユーロ(約1294万円)。男子の方が約4.2倍高くなっている。
  こうした現状に納得のいかないコスチュクは、自身のSNSを通じてドイツの2大会の賞金額を提示した上で、「私たちは本当に悪いの?」と皮肉たっぷりのメッセージを泣き笑いの絵文字と一緒に投稿。男女間の格差を指摘した。

 WTA(女子テニス協会)の創設者であるビリージーン・キング氏らの献身的な活動によって、男女が同じステージに立てるようになってきたとはいえ、頑張っている女子選手にしてみればまだまだ現状は満足できるレベルにないと感じるのだろう。

 とはいえ、コスチュクが指摘したベルリン大会の昨年の優勝賞金は5万832ユーロ(約800万円)だったが、今年は65%ほどアップされている。それでもミュンヘンの男子大会には及ばないが、水面下では男女格差解消に向けた取り組みも見られている。

※1ドル=130円、1ユーロ=138円で算出

構成●スマッシュ編集


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— Marta Kostyuk (@marta_kostyuk) June 16, 2022