今年のNBAファイナルはリーグ最古の球団であるボストン・セルティックスとゴールデンステイト・ウォリアーズが対戦。1964年以来58年ぶりとなる両チームのファイナルは、第3戦までセルティックスが2勝1敗とリードを奪っていた。

 しかし、第4戦からウォリアーズが3連勝と盛り返しシリーズ4勝2敗で、過去8年間で4度目のチャンピオンの座に就いた。また、昨季までは優勝6回でシカゴ・ブルズと並んでいたが、これで7回目となりリーグ歴代3位に躍り出た。

 ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、現地時間6月21日(日本時間22日)に『The Athletic』のティム・カワカミ氏がホスト役を務めるポッドキャスト番組「The TK Show」へ出演。シリーズのターニングポイントに第4戦を挙げた。

「ボストンでやった第4戦だ。1勝2敗で負けていて、セルティックスは第4クォーターで5点のリードを手にした。そこでステフ(ステフィン・カリー)がキャリアの中でも最高の試合の1つをして、このチームを引き戻してくれた。あれが鍵になった。我々はあれからシリーズの流れを奪っていったからね」

 第4戦の第4クォーター。86−86と同点の場面から、セルティックスはジェイレン・ブラウンとマーカス・スマートが加点して残り7分32秒で5点差をつけた。だがウォリアーズはクレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズが繋ぎ、残り4分26秒にトンプソンの長距離砲で逆転。
  さらにステフィン・カリーのフローター、そして3ポイントが決まって残り1分42秒で6点差(100−94)とし、最終スコア107−97でウォリアーズがシリーズをタイに持ち込んだ。

 この試合でカリーは43得点に10リバウンド、4アシストの超絶パフォーマンス。これで息を吹き返したウォリアーズは、ホームに戻った第5戦でウィギンズが26得点、13リバウンドをあげて王手をかけ、第6戦ではエースのカリーが34得点の爆発でセルティックスに引導を渡した。

 優勝後の会見で今季のウォリアーズについて「皆ユニークで、スペシャルなんだ。今回は最も(優勝する)見込みがなかったかもしれない。この優勝はこのグループでやり遂げたことであり、我々は最高のグループだ」と語ったカーHC。

 主力のカリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンは全員30代だが、現ロースターには27歳のウィギンズ、23歳のジョーダン・プール23歳、21歳のジェームズ・ワイズマン、20歳のモーゼス・ムーディー、19歳のジョナサン・クミンガと若手有望株が揃っている。

 カリー、トンプソン、グリーンのビッグ3も依然として健在だけに、ここからウォリアーズが再び黄金時代を築く可能性は十分ありそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)