23年シーズンの終了後に契約満了となる大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。球界で唯一無二の二刀流戦士だけに、その去就は早くもかなりの注目を集めている。

 直近の大谷は、他球団のファンやメディアでも期待を高めるほどにすこぶる調子がいい。とりわけ現地時間6月21日・22日のカンザスシティ・ロイヤルズとの連戦では、1試合8打点の翌日に12奪三振以上をマーク。あの“野球の神様”ベーブ・ルースですら成しえなかった史上初の離れ業をやってのけたのである。

 打って、投げて、走って――と、ありとあらゆるプレーをハイレベルにこなすサムライは、名門球団の贔屓メディアでも垂涎の的だ。

 ボストン・レッドソックスの地元ラジオ局『98.5』の人気番組「The Baseball Hour with Tony Mazz」でメインパーソナリティーを務めるトニー・マサロッティ氏は、同番組内で「ショウヘイ・オオタニはかつてない存在だ。彼のような男はこれからも現れることはないだろうね」と興奮気味にレポート。そして、「野球界で、ここまでクールなアスリートに出会ったことがあるかい?」と訴えた。

「1か月前にショウヘイ・オオタニをフェンウェイパーク(レッドソックスの本拠地)で目の当たりにした時には、『あぁ、これは二刀流のペドロだ』って。そんな気持ちになったんだ。とにかく何もかもが衝撃的なんだよ。投打両方でオールスター級。何度でも言うよ。オオタニのような選手は、もう二度と現れない。そして彼のやってることを見るのは、二度と、二度と絶対に野球ファンが体験できないことなんだ」
  もっとも、大谷の獲得にはそれ相応のリスクが伴う。競争相手が多いのもさることながら、やはり、最低でも年俸5000万ドル(約67億6000万円)が必要とされる大型契約の締結は、球団運用をする際の小さくない障壁になり得るのだ。

 だが、大谷のレッドソックス入りに関してマサロッティ氏は大胆な進言を口にする。2014年シーズンからプレーオフ行きを逃しているエンジェルスの現状をふまえて「オオタニがどれだけ活躍しても負けるからね。ロサンゼルスにいることは犯罪に近いよ。球界は彼があそこから抜け出すことを求めている」と大袈裟に表現し、こう続けた。

「さすがにレッドソックスが噂されるほどの金額を出すのかわからない。だけど、彼はここ(ボストン)にいるべきだと思うね。もしも、来年FAになったら、ここでプレーすべきなんだ。レッドソックス・ファンにもふさわしい選手だ。

 もしも、移籍が実現したら、1997年のペドロ・マルティネス以来の衝撃になるだろうね。でも、いくらかかろうが関係ない。10年4億5000万ドルだろうが、ショウヘイ・オオタニを連れてきてほしいよ」

 一部で報道では、球界屈指の財力を持つニューヨーク・メッツとの契約がSNSなどでクローズアップされるなど、早くも“過熱”しつつある大谷の去就問題。現時点でこれだけ話題になるのだ。FAの瞬間が迫った際には、よりヒートアップしていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】大谷翔平、メッツ行きの噂を米メディアはどう見た? 「リスクがある」長期契約は“史上最も儲かる契約”にも

【関連記事】現地レポーターが“歴史を作る”大谷翔平に感服。ルースとの比較には「明らかな差別をする人がいる」と持論

【関連記事】「ジャッジたちは忘れなさい」大谷翔平の2年連続MVPに現地メディアは太鼓判!「オオタニが毎年獲得するから別の賞を作らないと」と“同情”も