テニスの四大大会「ウインブルドン」はとうとう最終日。現地7月10日に男子シングルス決勝が行なわれ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク3位)とノーシードのニック・キリオス(オーストラリア/同40位)が対戦。ジョコビッチが4−6、6−3、6−4、7−6で勝利し、大会4連覇を達成した。

 2人の対戦成績は実は2勝0敗でキリオスがリード。2度とも2017年のハードコートでの対戦結果である。キリオスは大舞台で相手がトップ選手であるほど良いプレーが出てくるだけに期待が持てる。ただし、初のグランドスラム決勝の舞台で、なおかつナダルの棄権により準決勝を戦わず、数日空いての決勝戦という難しい状態。これをどうコントロールしてくるのかも注目だ。

 第1シードのジョコビッチは、キリオスについて「彼が攻撃的なプレーをするのは間違いない。彼のキャリアを見ても、ベストなプレーをするのはトッププレーヤーと対戦している時だ」と警戒している。

 試合は序盤から面白いプレーの連続となる。キリオスは第2ゲームで早速アンダーサービスを繰り出す。しかし、ジョコビッチは素早く反応してそのポイントを取った。少し長めのラリーが多いかと思われた中、第4ゲームではキリオスが武器であるサービスをメインに短いポイントでリズム良く取っていく。次のゲームでは、キリオスがスライスを駆使してジョコビッチを前後に動かして先にブレークに成功。そのまま第1セットを6−4で奪った。

 第2セットも、キリオスのペースで進んでいるかに思われたが、ジョコビッチがラリーで先にしかけてブレークし3−1とリードする。ジョコビッチのサービング・フォー・ザ・セットでは、キリオスが4本ブレークポイントを握る。しかし、ジョコビッチが先に勝負に出てピンチを切り抜けて、6−3で第2セットを制した。ブレークポイントを取り切れなかったキリオスは、陣営に向かって大声で叫びフラストレーションを爆発させる。
  お互い譲れない第3セット。キリオスは早くネットに詰めてポイントを取ろうとし、ジョコビッチはラリーに持ち込み先手を取っていく。プレー中に観客が声を出してくることでキリオスはイライラを募らせている様子。徐々にキリオスのサービスゲームに時間がかかるようになり、4−4のキリオスのサービスをジョコビッチがブレーク。サービスと強打で攻めるキリオスを、鉄壁のプレーで対応し、6−4で第3セットを取った。

 感情をどんどん表に出していくキリオスに対し、冷静さを保ち続けているジョコビッチが主導権を握っていることが多くなる。キープが続いた第4セットはタイブレークへ。緊張感が漂う中、キリオスの方にミスが多く出てジョコビッチが頂点に立った。

 この勝利でジョコビッチは、歴代2位タイとなるウインブルドン7回の優勝、そしてグランドスラム優勝回数を21とし、ナダルの22回に迫った。一方敗れたキリオスも、天才と言われる魅力的なプレーを存分に発揮。27歳で初めてグランドスラム準優勝という結果を出し、これからの活躍も期待される。

構成●スマッシュ編集部

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