F1第11戦のオーストリア・グランプリは7月10日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅はスターティンググリッド同様の16位で終わっている。

 前日のスプリントでグリップもペースも不足し、「車が遅すぎる」「原因が分からない」とお手上げ状態であることを強調していた角田は、ハードタイヤでレースに臨み、序盤で14番手まで浮上、タイヤ交換を遅らせたことで一時は6番手を走行したが、以降、2度のピットインを経て下位に落ち着くと、終盤は走行17台の最後尾に転落。セバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)のタイムペナルティーで1つ順位を上げたが、今回も厳しい結果に終わった。
【関連記事】「予測不可能な状態」の角田裕毅、オーストリアGP決勝も“苦戦必至”。「機能しなければチームを去る」とトスト代表は苦言 チームの公式サイトを通して、彼は「とてもタフで、長いレースでした。この週末を通してペースがなく、どこでも滑ってしまい、フリー走行2回目からとても苦労しました。この週末がこれほど困難なものになった理由を説明するものが、データからは何も見つからないので、何が問題だったのかを確認する必要があります。今日は全力を尽くし、この状況で僕自身のパフォーマンスについてこれ以上できることはなかったでしょう。今季ここまでで、最も厳しい週末でした」とネガティブに週末を振り返っている。

 また、レース後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、「レースは酷いものでした。こんな終わり方をするレースがこれで最後になり、今後はより高いポジションで戦えることを願っています」と願望も口にした角田。これに対し、チームはSNSに「タフなレース」「忘れるべき週末」「フランス(2週間後のフランスGP)には強くなって戻って来る」などと投稿した。

 アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エッギントンは「非常に厳しいレースだった。ピットストップを利用してユウキをより高い順位に上げようとしたが、今日の彼にはペースがなかった」と回想し、今後については、「フランスGPに向けてアップデートを用意し、中団争いに復帰することに集中している」とコメント。なお、チームのSNSには「ピエール(・ガスリー)のホームレースで立ち直ることを楽しみにしている」との意気込みが綴られている。
  海外メディアの反応を見ると、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「オーストリアGPでの勝者と敗者」と題した記事の中で、アルファタウリを「敗者」に選定。ダブルポイントのハースにコンストラクターズランキング7位の座を奪われたイタリア・ファエンツァのチームに対して「厄介なレース。その戦略に疑問が生じた」と指摘、角田については「ペース不足に苦しんだ奇妙な週末」と伝えた。
  オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』は「アルファタウリにとって残念で厳しく、すぐに忘れるべき週末」と報じ、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「チームが戦略で彼を助けようと試みたものの、コース上のユウキがポジションを上げるためにできることは何もなかった」と綴っている。

 後者はまた、「日本人ドライバーは別の戦いの主人公になった」とも記述。これはレース中、ターン3と4の間でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に抜かれる際、角田が幅寄せする形となり、右タイヤがコース外に飛び出すことになったスペイン人元王者が角田に向けて人差し指を振りながら抗議の意思を示したことを指しており、これには各国の多くのメディアが注目し、同レースの印象的な場面のひとつとして報じた。

構成●THE DIGEST編集部
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