現地時間7月19日に開催されるメジャーリーグのオールスター戦に、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平はDH部門と先発投手部門で選出された。DH部門ではファン投票でトップとなり、投手部門では「MLBによる選出」で選ばれ、昨年に引き続き、二刀流選手として出場する。今年も球宴の目玉になりそうだ。

 一方、大谷と並んで注目を浴びているのが、ニューヨーク・ヤンキースの主砲で、球宴のファン投票全体1位のアーロン・ジャッジである。

【関連記事】60本ペースで打ちまくるジャッジのMVP獲得論に待った! 米メディアが「断言するのは早すぎる」と大谷翔平に太鼓判 人気も実力もあるこの2人が同じチームとして、プレーするのを楽しみにしているファンも多いことだろう。

 そしてこの2人の話題は球宴に止まらず、今季のア・リーグのMVP論争にまで発展している。

 アメリカの老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』のトム・バードゥッチ記者は「現在ア・リーグで繰り広げられているジャッジと大谷の対決は、かつてないほど異質なものだ。史上最大のMVP論争に発展しそうな勢いだ」と述べている。

 11日時点での大谷の成績は19本塁打、打率.256、打点54。10盗塁のペースだ。一方ジャッジは30本塁打、打率.283、打点65で、打撃では圧倒的にジャッジの方が上を走っているが、大谷の投手としての活躍を考慮すると、必ずしもジャッジがMVPに近いとは言い切れない。

 同記者は読者に「あなたならどちらをMVPに選びますか」と投げかけた上で、以下のように述べている。「117勝を目指すチームで60本のホームランを放つ中堅手か、プレーオフ進出から遠ざかるチームのマウンドで投げ、100本の打点を放つ選手のどちらかを選択することになる」と述べている。

 昨年、トロント・ブルージェイズのヴラジミール・ゲレーロJr.が48本の本塁打を放ち、本塁打王、出塁率も4割をクリア、長打率6割もクリアし、いずれもリーグトップだったのにもかかわらず、満場一致で大谷がア・リーグMVPに選出された。その背景には、ブルージェイズがア・リーグ東地区4位に低迷したというの影響していたのかもしれない。

 同記者は「オオタニがマウンドと打席で活躍し続ければ、ジャッジはWARの差を縮めるのが難しくなる。しかし、エンジェルスが沈没し続ければ、ジャッジはより意味のある状況で膨大な数字を残せるというアドバンテージを保持する。この議論はまだ決着がついたわけではない」と締めている。

 MVP選出は今までになく難しい状況になるとは思うが、ファンにとっては球宴もMVP争いも楽しみの1つとなっているので、2人ともケガだけはせずに最後まで争って、ファンを楽しませてほしい。

構成●THE DIGEST編集部
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