F1第11戦のオーストリア・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅にとっては苦しいセッションが続き、スプリントでは順位を落とし、決勝でもペース不足という問題を解決できないまま、16番手でフィニッシュを迎えることとなった。

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「今季ここまでで一番厳しい週末」と語り、データを確認しても問題が見つからないことへの苛立ちも窺わせた角田。先週のイギリスGPでチームメイトのピエール・ガスリーとの“同士討ち”を起こし、挽回に燃えていたが、アルファタウリは3戦連続でノーポイントとなり、ダブルポイントを成し遂げたハースに逆転され、コンストラクターズランキングで8位に順位を落としてしまった。

 終始、車のグリップ不足やバランスの悪さに苦しめられた22歳の日本人ドライバーについては、やはり海外の専門メディアからは厳しい評価が下されている。英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は10点満点中の「2」という単独最低の採点を与えたが、寸評は、ドライバーのパフォーマンスよりも、「AT03」に問題があることを強調する内容になっている。

「スプリントではグリップ不足と予測不可能なバランスの変化によってペースが上がらず、ダメージを負ったチームメイトのピエール・ガスリーにすら後れをとった。レースも同様の問題を抱え、下位を走り続けてフィニッシュ。車は酷いものであり、途方に暮れているという感じだった」

 同じく英国のF1専門サイト『planetf1』は、「4.5」で最低となったガスリーよりは上の「5」としたが、「この日本人ドライバーは週末を通してペース不足であり、16番手からレースをスタートし、それより上の順位に上がれる気配はなかった。16位フィニッシュで、5戦連続のノーポイントとなった」と、寸評は終始ネガティブに綴られた。

 同じく「5」を与えた『CRASH』は、「厳しい週末の原因となる問題を、最後まで抱えることとなり、自身も『本当に厳しい週末』と振り返っている。このレースではまた、2度の世界王者であるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を芝生に押し出し、追い抜かれる際に人差し指を振るジェスチャーで非難を受けることとなった」と、注目を集めることになったエピソードに言及している。
  続いて、スペインのF1専門サイト『F1i.com』は「4.5」とウィリアムズのニコラス・ラティフィの「4」に次いで低い採点で、「アルファタウリが何をしても、角田がAT03からハーモニーを見つけるのに役立つことはなかった」という厳しい内容で始まった寸評は、以下の通りに続いている。
 
「ドタバタの中で予選Q2に進むも、14番手止まり。スプリントでは後退して3つ順位を落とし、ダメージを受けてもガスリーが自身より速いことに困惑することとなった。長い週末で良いことはなく、ハードタイヤで臨んだ決勝でも苦労することに……。本人は全力を尽くしたと言うが、チームがチャンピオンシップ8位転落を回避するのには十分ではなかった」

 最後にオランダのF1専門サイト『GPBLOG』は、採点は「5.5」と比較的高めで、「悪い週末を過ごしたガスリーの後ろでレースを終えたという事実が、この日本人ドライバーがどれだけペース不足だったかを全て物語っている」と短く評した。また同メディアは、チーム単位でも評価を下しており、アルファタウリは単独最低の「4」で、寸評では各ドライバーの厳しい週末を、以下のように振り返った。

「ガスリーが複数のトラブルに巻き込まれ、厄介な週末を過ごす中、チームにとっても厳しい失敗となった。角田はトラックリミットの警告は受けるも、トラブルからは逃れることはできたが、それでもチームメイトの後ろでチェッカーフラッグを受けることになった」

構成●THE DIGEST編集部
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