新シーズンに向け、現在はオーストリアでキャンプを行なっているアイントラハト・フランクフルト。ドイツのキャリア16シーズン目に臨もうとしている長谷部誠、そしてその去就が注目されている鎌田大地も、順調に調整を進めている。

【関連記事】「カマダを移籍リストに加えた」ミランが鎌田大地の獲得へ動くと専門メディアが報道! 昨季のヨーロッパリーグ制覇に貢献した鎌田については、今夏、PSVからマリオ・ゲッツェが加入したことで、ポジションの重複が指摘されている他、自身が目標としているプレミアリーグ行きの可能性が出てきたことで、ここまで4シーズンを過ごしているドイツの名門からの離脱も噂されている。

 そんな中で日々、トレーニングに励んでいる25歳は、最初からコンディションの良さを見せており、日刊紙『Giessener Anzeiger』は「日本のMFは、ゲッツェがプレーメーカーとして契約し、ポジション争いにおける直接のライバルとなったとしても、それで悪影響を受けているという印象を与えていない」と伝え、以下のようにも綴った。

「それどころか、戦わずして自身の居場所を諦めるようなことはないと、周囲に示すかのように振る舞っている。今回のキャンプでは、正確なパス、驚くほど力強いデュエル、素晴らしいフィニッシュで際立っている」

 一方、『Frankfurter Rundschau』紙も、「間もなく(8月5日)26歳になる日本人選手は信じられないほど調子が良い状態で、ゲッツェの到来によって自身がベンチに回るか、移籍するか、といったことを一切意識していないようだ」と報じて、さらには今回のキャンプの主役となっている30歳の天才MF以上のプレーを披露しているとして、以下のように賛辞を贈っている。

「日本のエレガントな選手は、狭いスペースで優れており、フェイントで相手を翻弄し、魔法のパスを配球、さらにボディコンタクト、チャンスメイク、フィニッシュ、デュエルでの強さ……鎌田は全てにおいて光り輝いており、そんな彼に見学者たちは驚き、ほとんどが畏敬の念を抱いた。日本代表選手はゲッツェだけでなく、全ての選手より優れていた」

 同メディアは、続けて来年6月でフランクフルトとの契約満了を迎える鎌田の去就についても言及し、「彼はベンチに座るのか? あり得ない。この後、移籍する? それは、後に分かるだろう。かねてからお気に入りのイングランドに行くのかもしれないし、契約を延長して、チームに残るかもしれない」と記述。いずれにせよ、ゲッツェの存在が影響することはないと示している。
  昨季、欧州カップ戦を42年ぶりに制した一方で、ブンデスリーガで11位に沈んだフランクフルトは、チャンピオンズ・リーグに出場する今季、複数のコンペティションを戦っていくのに耐え得る戦力を整えるのに躍起であり、ゲッツェ獲得もその一環である。マルクス・クレシェSDは、鎌田との共存について「問題ない。それは可能だ。2人は長所も異なる。マリオはフィニッシュやラストパスで信じられないほどのクオリティーを有し、プレッシャーにも強い。それが、彼を獲得した重要な理由だ」と主張する。
 

 日刊紙『BILD』も「ゲッツェが攻撃に加わることで、チームメイトに多くのスペースを提供することをフランクフルトは期待しており、鎌田もその恩恵を受けるだろう。クレシェSDは、日本人プレーメーカーがこの新加入選手によって“吊し上げ”に遭うとは考えていない。実際、彼はキャンプにおいて輝いており、多くのゴールや力強い動きは説得力に満ちている」と記述。別の記事においても、「もはや、エバン・エヌディカ、フィリップ・コスティッチ、鎌田の誰かを売却する必要はない」と訴えた。

 ここまで、ミラン、トッテナム、セビージャ、リーズといったクラブからの関心が報じられている鎌田だが、クレシェSDは「何のオファーも受けていない」と否定。そして契約延長については「鎌田サイドとは頻繁に連絡を取り合い、具体的なオファーも出している」として、返事待ちであることを明かしている(日刊紙『FNP』より)。果たして、最終的にフランクフルトがいかなる陣容で新シーズンを迎えるのか、動向を見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】トレーニングの合間に「サッカーゴルフ」に興じる鎌田

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