ブルックリン・ネッツは、2枚看板であるケビン・デュラントとカイリー・アービングの去就問題に大きく揺れている。

 ジェームズ・ハーデン(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が在籍していた昨季開幕前は、優勝候補筆頭にも挙げられていたが、解体寸前の状況に敏腕記者たちも、トレードを要望しているデュラントは放出してはならないと警鐘を鳴らしている。

 デュラントがネッツに移籍したのは2019年夏。プロ入りから9年間を過ごしたオクラホマシティ・サンダーを離れてゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍し、3年間でリーグ優勝2回(2017、18年)、2年連続ファイナルMVP受賞を果たして、サイン&トレードで新天地を求めた。

 ネッツ所属1年目は右アキレス腱断裂のリハビリで全休となったが、2020−21シーズンは平均26.9点、所属3年目の昨季は平均29.9点、7.4リバウンド、6.4アシストと完全復活。しかし、チームはプレーオフ1回戦でボストン・セルティックスに4連敗を喫してあっけなくシーズンを終えた。

 デュラントはまだネッツと4年総額1億9800万ドル(約274億円)の大型契約を残しているが、今夏の移籍市場解禁前にチームにトレードを要求したとして、大きな話題を呼んだ。
  さらに、ネッツはプレーヤーオプションのアービングと契約延長せず、まずは1年間残留と目されているが、ラッセル・ウエストブルック(ロサンゼルス・レイカーズ)とのトレード案が飛び交うなど、騒がしいオフを過ごしている。

 そのなかで、『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は同局の番組『Get Up』で、NBAのロゴにもなっているレジェンドのジェリー・ウエスト(元レイカーズ)が「デュラントはトレードされないだろう」と発言したことを引き合いに出しながら、リーグ有数のスーパースターゆえに交渉は簡単ではないと見解。ネッツが取るべきベストの策は、デュラントをキープすることだと持論を展開した。

「トレードに関心を示しているチームはあるが、オファー(の内容)を改善することに興味はない。それゆえに、膠着状態となっている。ネッツは負けカードをたくさん持っている。そのなかのベストはケビン・デュラントで、それを手放す理由はない」

 同じく番組に出演したニック・フリーデル記者は、「ネッツはケビン・デュラントをリスペクトしている。それは変わらない」として、アービングはトレードで退団、デュラントは残留と予想。

 また、マイク・タンネンバウム記者は「ケビン・デュラントは契約下にあり、ネッツとしては選手をトレードに出す義務は皆無。それが真実だ」と、デュラントの放出は現実味がないとの意見で一致していた。

構成●ダンクシュート編集部