ロサンゼルス・レイカーズは昨季ウエスタン・カンファレンス11位の33勝49敗(勝率40.2%)でプレーオフ進出を逃し、失意のシーズンを送った。

 レギュラーシーズン終了後、チームはフランク・ヴォーゲルHC(ヘッドコーチ)を解任し、ミルウォーキー・バックスのAC(アシスタントコーチ)だったダービン・ハムを新指揮官に採用。

 今夏のフリーエージェント(FA)戦線ではロニー・ウォーカー四世、トーマス・ブライアント、ファン・トスカノ・アンダーソン、デイミアン・ジョーンズ、トロイ・ブラウンJr.の5選手と契約を結んだ。

 昨季からの残留組としてテイレン・ホルトン・タッカー、ヒザを痛めて昨季を全休したケンドリック・ナン、ドラフト外で入団したオースティン・リーブス、シーズン途中に加入したスタンリー・ジョンソンとウェニエン・ガブリエルがいるものの、今季成功の鍵を握るのはなんと言ってもビッグ3のパフォーマンスだろう。

 チームの中心を担うビッグ3とは、2020年に球団史上17度目のチャンピオンシップをもたらしたレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス、そしてプレーヤーオプションを行使して残留を決めたラッセル・ウエストブルックの3人だ。

 現地時間7月18日、『Yahoo! Sports』のクリス・ヘインズ記者は、レイカーズのビッグ3が今月中旬に電話で2022−23シーズンを“成功させるため”に話し合ったと報道。
  ウエストブルックについてはブルックリン・ネッツのカイリー・アービングを絡めたトレードの噂が根強く残っているものの交渉は進んでおらず、今季もレイカーズの一員として迎える可能性も出てきている。

 昨季もケガに泣かされたデイビスは、6月中旬にリリースされたビデオの中で、友人たちとの会話から「4月5日からシュートしていない」と語っていたものの、現在はシューティングもしており、新シーズンに向けてコンディションを整えている。

 そしてレブロンは2011年のロックアウト以来、11年ぶりにドリューリーグへ出場。フェイダウェイジャンパーや、ステップバックやサイドステップを駆使して3ポイントを決めるなど、42得点、16リバウンド、4スティールと大暴れ。試合中には「俺は100%健康体だ」とメディアに語るほどコンディションの良さを披露していた。

 昨季レイカーズは41パターンもの先発陣を送り込むほど選手起用に苦心。ビッグ3が一緒にプレーできたのがわずか21試合(11勝10敗)に終わった。

 それでもレブロン、デイビス、ウエストブルックの3人は輝かしい実績を持ち、引退後の殿堂入りが確実視されているスタープレーヤー。2年連続で不本意なシーズンを送るわけにはいかない。

「自己犠牲なしには何も成し遂げることなどできない」と語るハムHCの下、ビッグ3をはじめ、レイカーズの選手たちが一丸となってプレーできれば、再び覇権争いへ参戦することも決して不可能ではないはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)