ボストン・セルティックスと言えば、ロサンゼルス・レイカーズと並んで歴代最多タイの優勝17回を誇るNBA有数の名門チームだ。

 最後の優勝はケビン・ガーネット、ポール・ピアース、レイ・アレンのビッグ3を擁した2007−08シーズンだが、のちにガーネットとアレンの間に確執が生まれたのは有名な話。さらにアレンは司令塔のラジョン・ロンドとも不仲だったことで知られるが、かつて同僚だったグレン・デイビスが当時の舞台裏を明かしている。

 2006−07シーズンに24勝58敗でイースト最下位に沈んだセルティックスは、同年夏に大型トレードでアレンとガーネットを獲得。生え抜きのピアースを含めたビッグ3を結成し、レギュラーシーズンでリーグ最高勝率(66勝16敗)を記録すると、NBAファイナルではコビー・ブライアント擁するロサンゼルス・レイカーズを破って頂点に立った。

 ビッグ3体制は2012年7月、アレンがフリーエージェントでマイアミ・ヒートへ移籍したことで解体となったが、セルティックスからのオファーを蹴り、直前のカンファレンス決勝で屈したライバルチームに新天地を求めたアレンの行動を、ガーネットとロンドは快く思っていなかった。

 07年のトレードでアレンとともにセルティックスに加入し、11年まで在籍した“ベイビー・シャック”ことデイビスは『VLAD TV』のインタビューで、ロンドとアレンが不仲になった出来事を明かしている。
 「レイはある年にトレードで(リーグ屈指のPGである)クリス・ポールを欲しがっていた。(08年に)俺たちが優勝したあとにね。ロンドはそれが気に入らなかったんだ。レイのディフェンスは時々ひどかったが、ドック(リバースHC)は何も言わず、ロンドに『しっかりしろ! チャンシー・ビラップスにやられてるぞ』と言っていた(笑)。ロンドからしたら、『ビラップスは得点してねえよ』『(アレンが守っている)リップ・ハミルトンが俺たちにとっての元凶だ』って感じさ」

 さらにデイビスは、ロンドとアレンがグローブをつけて殴り合う様子を見ていたという。

「喧嘩をしてウェイトルームで殴り合いだ。言えることは、ロンドは(アレンを)ひどい目に遭わせようとしていた。レイはジャブで応戦さ(笑)。映像? そんなものは残ってないけど、俺の頭の中には鮮明に記憶されているよ」

 2018年にアレンが発売した自伝『From the Outside:My Journey Through Life and the Game I Love』で「ロンドは私にボールを投げてくれさえしない」と書いたことに対しても、ロンドは「俺はチーム内で誰よりもアレンを支持していた。彼がヒートに移籍したことにも怒り狂ったりしなかったよ」と反論していた過去がある。

 ガーネットとは今年3月の永久欠番式典で再会を果たし、ファンを安心させたアレンだが、もう1人の優勝メンバーと和解する日は訪れるのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部