7月22日、F1第12戦のフランス・グランプリが開幕し、2度のフリー走行(FP)が行なわれた。

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 アルファタウリはピエール・ガスリーのホームレースとなる今週末に、空力面でのアップデートを実施。本人がFP1で全体の5番手(1分34秒979)となる好タイムを計測した一方、角田裕毅は20人中最多となる26周回を重ね、ベストタイム18番手となる1分36秒127に終わった。

 しかし実際、アップデートされた車に乗ったのはガスリーだけであり、角田は公式サイトを通して、「FP1でガスリーとの違いがよく比較でき、非常に良いデータが得られました」とコメント。FP2では自身もアップデートされた車を走行し、全24周でチームメイト(7番手)と0.634秒差の1分34秒540(14番手)というベストタイムを計測した。

「午後(FP2)には、新しいパッケージの車でいきなり明らかな違いが確認できたことに満足しています。今後も大変だと思いますが、今日発揮したパフォーマンスに基づけば、ポジティブになることができます。まだ調整すべき点はありますが、予選でQ3に進めるよう、(その前に行なわれる)FP3でうまく調整できればと思います」

 2日目へ期待を寄せた日本人ドライバーはまた、タイヤについて「おかしなデグラデーションは感じなかったので、それは良いことですが、レースではもっと暑くなりそうなので、様子を見る必要があります」と慎重な姿勢を見せている。
  また、アルファタウリのチーフ・レースエンジニアであるジョナサン・エッドルスは、比較のために、両ドライバーに異なる車をドライブさせたことを明らかにし、初日での手応えぶりを次のように振り返った。

「(ガスリーの車が)期待通りに機能し、パフォーマンスの面で優れた進歩を示したため、FPではユウキの車にもアップデートを移行し、新しいパッケージでセットアップの最適化を図った。短期間でも明らかに前進しており、中団争いで再び戦えることを楽しみにしている」

 なお、フランスのモータースポーツ専門サイト『AUTO hebdo』によると、チームの車両パフォーマンス部門の責任者であるギョーム・ドゥゾトゥーは、このアップデートを12戦目まで引っ張った理由について、「開発によるパフォーマンスの追求で妥協したくなかったためだ」と説明している。

「目指す方向において、7割程度のところで開発を止めるようなことはしたくなかった。我々はこの方向性にポテンシャルを感じていたため、何かプラスアルファが見つかるのを待つことにした」

 彼はフランスGPを、「今季のチャンピオンシップにおいて、非常に大きな前進を遂げるレースになるだろう」と予想するなど、今回のアップデートに自信を窺わせている。初日のドライバーたちの反応からは、暑さとそれによるタイヤへの影響という懸念材料はあるものの、良い予選、レースとなることが予想できそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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