昨季フランチャイズ史上7度目のNBAチャンピオンとなったゴールデンステイト・ウォリアーズは、シカゴ・ブルズの通算6度を抜き、ともに17回のボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズに次ぐ単独3位の優勝回数となった。

 そしてステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという生え抜きのビッグ3と、大ベテランのアンドレ・イグダーラは4度目の王座獲得。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と並んで現役最多タイに浮上した。

 そんななか、現地時間7月21日にトンプソンの父マイカルが米メディア『95.7 The Game』のポッドキャスト番組「Willard and Dibs show」に出演。ウォリアーズが誇るトリオは“満足などしていない”と持論を語っていた。

「彼らが満足することはないだろう。ドレイモンド、ステフ、クレイの3人は4つ目の優勝を手にした。だがあの3人は5つ目、そして6つ目を勝ち取りたいのさ」
  今夏にウォリアーズはオットー・ポーターJr.がトロント・ラプターズへ、ゲイリー・ペイトン二世がポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍するなどロースターが変化。ただ、ケボン・ルーニーとは再契約を締結し、ドンテ・ディヴィンチェンゾが新加入、オクラホマシティ・サンダーとのバイアウトが成立したジャマイカル・グリーンも加わると報じられているなど、ある程度の戦力保持に成功した。

 ビッグ3に加え、このチームにはオールスターのアンドリュー・ウィギンズを筆頭に、ジョーダン・プール、ジョナサン・クミンガ、ジェームズ・ワイズマンといった魅力的な選手たちもおり、今季も覇権争いの中心になることが予想されている。

 マイカルはウォリアーズが誇る3本柱が標的にしているターゲットとして、1990年代に2度の3連覇を達成し、計6度の優勝回数を誇るマイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペンの名前を出していた。

「約束するよ。彼らが公の場でそう言うことはないだろう。だがあの3人は『もしマイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンに並べたら最高だろうな』と考えているのさ。ビル・ラッセルのことは忘れよう。これまで11度も優勝した選手などいないからだ」「だが6度というのは(11度の)次に位置するスタンダードだ。ウォリアーズは6回優勝して、ジョーダンにマッチしようと考えているはずさ」

 2000年代までプレーした選手たちのうち、ジョーダンとピッペンを上回る優勝回数を誇るのはロバート・オリーの7度のみ。ただ、彼はあくまで有能かつ勝負強いロールプレーヤーであり、ヒューストン・ロケッツで2度、レイカーズで3度、サンアントニオ・スパーズで2度と、計3チームで脇役として優勝を重ねてきた。

 ジョーダンとピッペンの6度を上回る優勝を飾った選手は、いずれも1959〜66年にかけて8連覇を達成したセルティックスに在籍したことがある選手たち。そのなかで、ラッセルはNBA史上最多となる11度のチャンピオンリングを手にしてきた。
  もしカリーとトンプソン、グリーンがひとつの球団で6度目の優勝を達成できれば、ジョーダンとピッペンと並び、セルティックスに在籍経験のある選手たちに次ぐ快挙となる。

「もの凄く難しいことだろう。だがウォリアーズなら間違いなく再び勝つことができるさ」

 そうエールを送ったマイカル。現状でカリーは2025−26シーズンまで契約下におり、トンプソンは2023−24シーズン、グリーンは2023−24シーズンがプレーヤーオプションとなっているため、ビッグ3が確実に共闘できるのは今季まで。

 といっても、今季途中の彼らのトレードはさすがに考えにくく、彼らはこの先もずっとウォリアーズの一員としてプレーしていくだろう。はたして彼らはこのチームで、さらに優勝を重ねられるだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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