来る8月2日にトレード市場が締切を迎えるメジャーリーグ。毎年のように期限ぎりぎりで大物スターたちが移籍する、いわば“夏の風物詩”だが、今夏はひとりのサムライが注目を集めている。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 2023年シーズン終了後に現行契約が満了を迎える大谷。その去就は、当の本人が「僕の気持ちというよりは球団がどうするか」と語るように、いまだ明確な答えはない。

 しかし、球界で唯一無二の二刀流戦士の去就に関する話題は、現地メディアでも連日のように取り上げられている。現地時間7月23日には、MLBの公式ネットワーク番組『MLB Network』のジョン・モロシ記者が「エンジェルスにトレード期限までにスーパースターを移籍させる計画はない」と断言。チームが大谷を残留させる意向であるとすっぱ抜いた。

 だが、これに相反するような報道も目立っている。モロシ記者の情報が出た翌日には、米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者が、「いまも複数の球団がオオタニについて問い合わせており、ミナシアンGMが他球団の申し入れを聞いている段階だ」とレポート。その可能性について、次のように説いた。

「エンジェルスが交換相手に求めているのは、ファームで育成下にある若手有望株ではなく、メジャーである程度の実績を上げている選手だ。できるだけ早くポストシーズン進出の目標を達成するために、彼らは見返りが十分に計算できる選手を欲している」
 
 シーズン中に行なわれるメジャーのトレード、とくに期限ギリギリで実施される交渉の大半は、ポストシーズン進出の望みがなくなった球団が、将来的な再建のために若手有望株を求める傾向にある。しかし、エンジェルスの場合はすぐにでも結果を残せる実力者を望んでいるという。そのため、ローゼンタール記者は、大谷のトレードがシーズン中に実現する可能性は小さいとも見ている。

 同メディアの敏腕としても名高いローゼンタール記者は、「オオタニを移籍させるのであれば、各球団がチーム編成を見つめなおし、エンジェルスがトレード相手に有利な立場となれるオフシーズンまで起こらない」とも指摘。今夏中ではMVPクラスの大谷に対する見返りをエンジェルスが十分に得られないという見解を示した。

 トレードする、しないにかかわらず、こうした話題が尽きないところも大谷のスター性を物語る一例とも言える。そんな当代屈指のスーパースターの去就に関する興味は、デッドラインぎりぎりまで尽きることはないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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