現地時間7月25日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地で行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズで6対0と勝利。この日も「1番・DH」でスタメン入りを果たした大谷翔平は、3打数1安打、1本塁打(2四球)、2得点、1盗塁と出色の活躍を見せた。

 前日に自打球が右ヒザ近くの太ももを直撃した大谷。本人が苦悶の表情を浮かべるシーンがあったが、フィル・ネビン監督代行いわく「状態的にはいい感じの打撲」だったために、この日も1番に名を連ねた。

 相手先発アンヘル・セルパを前に、大谷は第1打席こそ外角低めの94.3マイル(約151.7キロ)の4シームを見逃し三振。そんな“主砲”に乗せられるようにエンジェルス打線もあれよあれよと抑え込まれていった。

 その停滞ムードを吹き飛ばしたのは、背番号17の一振りだった。

 3回に迎えた第2打席に外角への配球を冷静に見極めた大谷は、カウント2-1から外角真ん中に投じられた94.6マイル(約152.2キロ)の4シームをジャストミート。センターに高々と舞い上がった打球はあっという間にスタンドに着弾した。
  大谷にとっては3試合ぶりの一発。これには米メディア『The Athletic』のロイヤルズ番を務めるアレック・ルイス記者が「もの凄い高さの一撃。あの球を中堅スタンドのあそこまで運べる男が何人いるか、私にはわからない」と驚きを持ってツイートした。

 敵記者も驚く一発でチームも勢いに乗った。5回に相手のミスから1点を加点すると、6回に迎えた1死満塁のピンチを2番手のホセ・キハーダがピシャッと抑え、リードを保ち続けた。

 チームが流れを掴んだなかで、大谷は続く2打席いずれも得点圏にランナーを置いた局面で迎えるがいずれもヒットは出なかった。ただ、1死二塁という好機で迎えた第4打席の大谷は、走者が三盗を成功させた直後に今季リーグ最多となる8つ目の申告敬遠で歩かされてチャンスを拡大。さらに続く2番テイラー・ウォードが死球で出塁して1死満塁となって二塁走者となると、3番ルイス・レンヒーフォが二塁打を放った間に悠々と生還。ダメ押しとなる得点をマークした。

 5対0と差を広げた8回にも1死一塁の状況で大谷は打席に立ったが、ここは相手バッテリーに勝負を避けられるような形で四球。出塁してから二塁に進塁した際には三盗も成功させて足でも魅せた。

 結局、この日のヒットは本塁打のみとなったが、3度も出塁して2得点とチームの勝利に大きく貢献した。

構成●THE DIGEST編集部

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