アルファタウリの角田裕毅にとって、F1第12戦のフランス・グランプリは、予選と決勝で全く様相の異なるものとなってしまった。

 アップデートの導入と、チームの懸命のセットアップによって予選では今季3度目となるQ3進出を果たし、決勝で8番手スタートとなって6戦ぶりのポイント獲得が期待されたが、オープニングラップでエステバン・オコン(アルピーヌ)にヒットされたことでスピン、最後尾に落ちてレースを続けたものの、19周目にガレージに車を収め、コックピットを降りた。

 チームへの貢献のチャンスを逃した悔しさはもちろん、“加害者”オコンが5秒ペナルティーという軽い罰を受けただけで、車もノーダメージで8位入賞したことも角田の苛立ちを倍加させることになった……。

【関連記事】角田裕毅、自身をリタイアに追い込んだオコンへの罰則に「不十分」と不満… 専門メディアは「ユウキのレースは破壊された」 この週末の彼に対する、各国メディアの見方はほぼ一致しており、予選でのパフォーマンスを高く評価するとともに、決勝でのインシデントについては、“もらい事故”でレースを強制的に終えざるを得なかったことへの同情を示している。

 10点満点の採点では予想以上にどこも高めであり、英国のF1専門サイト『CRASH』は「7」を与え、寸評では「予選で印象的なパフォーマンスを披露したものの、決勝のオープニングラップでオコンにヒットされたことで、角田の良い仕事は台無しとなった。日本人ドライバーは、この時に受けたダメージにより、後にリタイアを余儀なくされた」と綴った。

 同国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』はさらに高い「8.5」で、これは全体の2番目の高評価であり、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やアフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と同じ数字。ちなみに、母国レースながら12位フィニッシュに終わったガスリーは「4」だった。なお、寸評は以下の通り。

「金曜日、アップデートされた車は不安定に見えたが、土曜日になるとセットアップを変えたことで喜ばしい状況になり、予選ではチームメイトのピエール・ガスリーがアンダーステアに苦しむ中、角田はより良い感じでQ3進出を果たした。決勝ではスタートの失敗で順位をひとつ落とした後、シケインでオコンにぶつけられてフロアにダメージを受けた時、事実上彼のレースは終わった。予選では力強く、レースは彼に責任がない状況で台無しとなった」
  F1専門サイトである『planetf1』も「6.5」と及第点以上で、「1周目でのオコンとの衝突によるダメージは、角田がレースを続けるにはあまりに酷すぎることが後に判明した。ガレージに戻った車には、大きな裂け目が見られた。彼が予選でQ3に進出し、チームメイトがQ1敗退となった週末のレースで、スチュワードがインシデントについてオコンの責任を深く追求しなかった(5秒ペナルティ止まり)ことは、日本人ドライバーにとって残念なことだった」と、角田の無念さにも言及している。
  英国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は「6」で、寸評では「予選ではQ3進出と8番手グリッドという収穫を得たものの、1周目でオコンにコース外に“蹴り出され”、全てが打ち砕かれた」とレースを振り返った。そして最後に、スペインのF1専門サイト『F1i.com』 も「6.5」と高めで、寸評ではこちらも予選と決勝の“コントラスト”を強調した。

「過去4戦でノーポイントと低迷しているアルファタウリが導入したアップデートで、角田は金曜日こそ苦労したものの、土曜日には努力が報われてQ3進出を果たし、ポイント獲得が望める8番手のグリッドを手にしたが、決勝でオコンに接触されてスピンした時、スタートからほんの数秒しか経っていなかった……。これで車に大きな損傷を受けながらもレースに戻ったが、後により大きなリタイア(フェラーリのシャルル・ルクレール)が人々の注意を惹きついている間に、角田はガレージで車を降りることを余儀なくされた」

構成●THE DIGEST編集部
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