後半戦に入ってから“大型”スラッガーが調子を上げている。

 ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジは現地時間7月28日、本拠地で行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦の9回裏に今季39号となるサヨナラ弾を叩き込んだ。連敗中のチームを救う一発は、今季3本目のサヨナラアーチになっている。

【動画】ジャッジが圧巻の39号! 今季3本目のサヨナラ弾で決めた
 ニューヨーク・メッツとのサブウェイ・シリーズを連敗して迎えたこの日、ヤンキース打線は低迷中のロイヤルズ相手に打線が封じられ、9回まで両軍無得点が続いた。しかし9回裏、1死後にジャッジに回るとその初球、身長201cmの大砲は真ん中に入ってきた95.4マイル(約153.5キロ)の4シームを強振。左中間スタンドへ飛び込むサヨナラ本塁打となったのだ。

 ジャッジはこれで39号に到達。リーグ2位のヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)との差を10本差まで広げており、本塁打王レースを独走している。一時はやや低調でペースが鈍っていたものの、後半戦に入ってからこれで8戦6発。再びロジャー・マリスの持つア・リーグ記録、61本塁打ペースまで復調しており、今後の打棒にも改めて注目される。

 そのジャッジで“気になる”のが、MVPレースの行方だ。ア・リーグのMVPは、歴史的水準で本塁打を量産&最強ヤンキースを牽引しているジャッジと、二刀流として唯一無二の輝きを放ている大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)との一騎打ちというのが現地メディアでも大方の流れ。前半戦終了前は大谷が優位に思われたが、ここにきて反対意見も出ている。
  米国最大手のスポーツメディア『ESPN』で20年以上も記者を務めるフェルナンド・アルバレス氏は、ジャッジのサヨナラアーチを見てこうコメントした。

「MVPレースは日々変動している。数日前までは、私の中でショウヘイ・オオタニだった。しかし今日、自分の中でアーロン・ジャッジに変わっている」

 無理もない。39本塁打という数字ももちろん、サヨナラ弾も3本。それだけ今季のジャッジは勝利に直結する場面での活躍が目立ち、何より、ヤンキースが強豪ひしめくア・リーグ東地区を独走しているというのもプラス評価をしたくなるものだろう。

 対して大谷は、「個人」としての活躍はジャッジ以上とも言える面があるものの、2ケタ勝利を目指したこの日も援護なく敗戦投手になっており、とにかくチームが勝てていない。「Most Valuable Player」の定義は投票者それぞれの価値観によるものだが、地区優勝という“補正”がジャッジ有利に働く可能性は十分に考えられる。

 果たして最後に笑うのは、大谷かジャッジか、それとも別の選手か。いずれにせよ、ハイレベルなMVP争いが続きそうである。

構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】 大谷翔平のトレード放出にエンジェルスが「前向き」との報道! メッツとパドレスはすでに接触済み

【関連記事】「オオタニマニアに申し訳ないがMVPはジャッジだ」大谷翔平の“2年連続受賞”を推す声に米メディアが異論!

【関連記事】市場価値は大谷以上!若き天才強打者ソトの“世紀のトレード”は本当に実現するのか<SLUGGER>