現地時間7月27日、地元メディア『NBC Sports Bay Area』がゴールデンステイト・ウォリアーズについて語るポッドキャスト番組『Dubs Talk』に、NBAレジェンドのチャールズ・バークレーがゲスト出演した。

 昨季3シーズンぶりにプレーオフへ返り咲いたウォリアーズは、ウエスタン・カンファレンスを勝ち上がり、ボストン・セルティックスとのNBAファイナルを4勝2敗で制して4年ぶりに王座奪還。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3を中心に、アンドリュー・ウィギンズやジョーダン・プール、ケボン・ルーニーらを擁して今季も優勝候補に挙げられている。

 現役時代にフィラデルフィア・セブンティシクサーズやフェニックス・サンズなどで計16シーズンをプレーし、MVP受賞、オールNBAチーム選出11回など数々の功績を残したバークレーは、『TNT』でアナリストを務める現在の立場からウォリアーズを分析した。
 「彼らは素晴らしい組織であり、最高の選手たちがいる。ゼネラルマネージャーは信じられないことをやっているよ。しかも、ジェームズ・ワイズマン、ジョナサン・クミンガ、プール、モーゼス・ムーディーら有望な若手がいる。このチームはこれから長期間にわたっていいチームになりうる。彼ら(若手たち)がいいプレーをできるのなら、今後10年間も非常に有能なチームであり続けるだろうな」

 連覇を目指す今季の主軸はもちろん、ビッグ3とウィギンズ、プールといった選手たち。オフに数名のベンチメンバーが移籍したとはいえ、ドンテ・ディヴィンチェンゾやジャマイカル・グリーンら穴埋めにも成功し、依然として覇権争いの中心にいることは間違いない。

 イースタン・カンファレンスには昨季ファイナリストのセルティックスをはじめ、マイアミ・ヒート、ミルウォーキー・バックス、シクサーズといった豪華戦力を有するチームが混在している。

 ウエストへ目を向けてみても、サンズやメンフィス・グリズリーズ、ジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.がケガから戻ってくるデンバー・ナゲッツ、守護神ルディ・ゴベアと即戦力のベテランを複数加えたミネソタ・ティンバーウルブズなど、上位進出候補は多く、レギュラーシーズンから激戦となる様相だ。
  そんななか、バークレーがウエストで最も脅威となるチームに挙げたのはロサンゼルス・クリッパーズだった。

「俺はクリッパーズだと思うね。彼らはウエストの優勝候補になるんじゃないか。デンバー、そして当然ウォリアーズもその位置にいるだろう。だが俺に言わせればクリッパーズだ。カワイ・レナードとポール・ジョージが戻ってくれば、ものすごく危険なチームになるさ」

 クリッパーズは昨季、ウエスト8位の42勝40敗(勝率51.2%)でレギュラーシーズンを終えるも、ウルブズとニューオリンズ・ペリカンズ相手にプレーイン・トーナメントで2連敗を喫してプレーオフ出場を逃していた。
  だが昨季はレナードが右ヒザの前十字靭帯部分断裂のため全休、ジョージはシーズン終盤に復帰したとはいえ、右ヒジの内側側副靭帯断裂もあって出場わずか31試合と、2枚看板がほぼ不在という苦しい状況だった。それでも、レジー・ジャクソンやマーカス・モリス、ルーク・ケナード、トレードで加入したノーマン・パウエル、ロバート・コビントンらが奮闘。今オフには元オールスターガードのジョン・ウォールを加えて戦力を増強させている。

 タロン・ルーHCは、レナード&ジョージと豊富なペリメーター陣によるスモールボールを駆使することから、今季はウォリアーズのデスラインナップ(カリー、プール、トンプソン、ウィギンズ、グリーン)にも対抗できるかもしれない。

 はたしてクリッパーズは混戦の覇権争いを制することができるのか。注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)