F1第13戦のハンガリー・グランプリは7月30日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は16番手でQ1敗退を喫した。

 初日のフリー走行(FP)で車のバランスの悪さに苦しみ、以降のセッションでの苦戦を予想していた角田は、最後の調整の場となった午前のFP3でも17周を走行してベストタイムが全体の17番手(1分45秒691)止まりに。迎えた予選Q1ではトラックリミットによってタイムが抹消され、ラストアタックに全てを懸けたが、15番手のランス・ストロール(アストンマーティン)からわずか0.035秒の差で脱落の憂き目に遭った。

 グリッド降格のペナルティーを受けたカナダGP以来の4戦ぶりのQ1敗退(走行しての敗退はエミリア・ロマーニャGP以来9戦目)を喫した22歳の日本人ドライバーは、チームの公式サイトを通して、「これまでのところ、難しい週末になってしまっています」と今GPでの苦戦ぶりを強調し、以下のように続けている。

「全体的にグリップ不足に苦しんでいますが、特に今日はセクター1でそれが全く、本当にドライビングが困難でした。簡単ではないことは分かっていたものの、これほど苦労するとも思っていませんでした。Q2まではいけるかも、との期待はありましたが、想像以上に大変でした。あと1日あるので、トライし、反撃しなければなりません。このコースでは追い抜きは簡単ではありませんが、シーズン前半をよりポジティブな形で終えるため、決勝では最善を尽くします」
  また、予選後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、「本当に良くない状態です。最初のセクターでは、あらゆる方向に滑ってしまいます。全体的に、我々の車にはグリップが足りません。簡単にはいかないことは承知していましたが、これには失望しています。(決勝では)順位を上げるためにベストを尽くし、目標を達成しなければなりませんが、ここでは非常に困難が伴います」と、やはり終始ネガティブに語っている。

 チームメイトのピエール・ガスリーも、やはりトラックリミットによるタイム抹消もあって19番手に沈み、4戦ぶりにQ1でドライバー2人が脱落してしまったアルファタウリ。テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは「フラストレーションの溜まる予選だった」と振り返り、角田については「タイムを抹消された後、最後のアタックでタイムを刻む必要があったが、0.035秒差でQ2進出を逃した。彼からは、グリップが不足しているとの報告を受けている」と言及した。 それでも角田は、「レースに向けて、可能な限り最高のグリッドを確保することはできなかったが、明日(決勝)の目標は変わらず、ポイントを獲得できるポジションに上がれるよう集中したい」と巻き返しを誓い、チームもSNSで「今日の予選はタフなものとなってしまったが、ポジティブさを維持して、明日ポイントを狙っていけるよう準備しよう!」と前向きな姿勢を貫いている。

 厳しい週末を過ごすアルファタウリと角田について、各国メディアの報じ方も当然ながらネガティブなものが散見。オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』は、両ドライバーともにトラックリミットでタイムを抹消されたことを「“劇的”な予選で非常に残念な結果に終わった」と表現。決勝については「信頼度が低い」という理由で、厳しいレースを予想した。
  スペインのモータースポーツ専門サイト『DAILY GP』も、「日本人ドライバーは車をコントロールできず、ハンガロリンクでは快適な日を過ごせていない。車に対する自信がなければ、結果を残すのは難しい。そんなユウキにとっての慰めは、チームメイトを上回ったということぐらいである。ハンガロリンクは追い抜きが難しく、そしてアルファタウリは後方からのスタートとなる……」と悲観的である。

 そして最後に、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「Q1でAT03の問題を解決するために終盤までピットに残っていた角田は、コースが改善された終盤にラストアタックに臨んだが、わずか0.035秒差でQ2進出はならないという、非常に残念な予選を過ごした」と振り返り、「アルファタウリは、この週末で彼らを救済するための、予期せぬ事態を期待する必要がある」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】ハンガリーGP初日の角田裕毅、期待外れの車に戸惑い… 専門メディアは「雨頼み」と厳しい展望

【関連記事】仲を深める“角田裕毅&ガスリー”に「予想だにしなかった友情」と海外メディアも注目! 「ファンも夢中」

【関連記事】【F1】ガスリーの真の狙いはマクラーレン「リカルドのシート」? アルファタウリと契約延長で、角田裕毅の去就に影響は!?