野球というゲームは、得点しないことには勝利できない。なるほど、今や日本で最も有名なチームになったエンジェルスが「弱い」のも納得できる。

 現地7月31日、8月2日のトレード・デッドラインまでに移籍の可能性が報じられている大谷翔平所属のエンジェルスはレンジャーズに2対5で敗戦。月間成績を6勝18敗、勝率.250で終えた。

 5月上旬時点でア・リーグ西地区首位に立つ快進撃を見せていたエンジェルスだが、その後は球団ワーストの14連敗を喫するなど急失速。大谷の登板日以外で勝てない時期も続き、今やア・リーグ西地区4位に沈んでいる。

 そのエンジェルスの課題としては、先発・ブルペン含めた投手力の弱さが挙げられる。確かにこれも事実ではあるのだが、こと7月に関して言えば、「打線」が文字通り壊滅していた。
 ・71得点(MLBワースト)
・打率.197(MLBワースト)
・15本塁打(MLBワースト)
・出塁率.277(MLBワースト2位)
・長打率.299(MLBワースト)
・OPS.577(MLBワースト)

 ワースト、ワースト、ワースト……とにかく7月のエンジェルス打線は絶望的なまでに打てなかった。打率2割を下回っているのもまたエンジェルスだけで、15本塁打はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)“個人”と2本差というパワー欠乏症。大谷は5本塁打と気を吐いたが、マイク・トラウトは故障離脱もあって1本のみ、大谷に続くのが2本塁打でマックス・スタッシら3名というありさまだ。

 その大谷も打率は.205と低かったが、他に警戒すべき打者がいないこともあって勝負を避けられ、四球率は15.2%にまで達していた。とにもかくにも、真夏にもかかわらず、“お寒い”ゲームが展開されていたというわけだ。

 ポストシーズン進出確率は0.1%まで下降。何か補強しようにも補強すべきポイントが多すぎる上に、ファーム組織も枯渇傾向が続いているため、取引に出せる駒が少ない。果たしてこの状況の中、エンジェルスは最後まで大谷を抱えたまま後半戦に挑むのか。決断が試される。

構成●SLUGGER編集部