F1第13戦のハンガリー・グランプリは7月31日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は2周回遅れの19位に終わった。

 1週間前のフランスGPとは異なり、アップデートの効果がほとんど出ない状況で、初日は車のバランスの悪さ、2日目はグリップ不足に苦しんだ角田は、16番手からスタートしたレースにおいてもペース不足は顕著であり、幾つか追い抜きは見せたものの、雨が降り始めたところでスピンを喫し、中盤以降は最後尾に落ちて、終盤のヴァルテリ・ボッタス(アルファロメオ)のリタイアによってひとつだけ順位を上げた。

【関連記事】角田裕毅、グリップ不足でのハンガリーGP予選に「想像以上」と失望。海外専門サイトも悲観「車に対する自信がなければ難しい」 入賞3回(通算11ポイントでドライバーズランキング16位)で前半戦を終えてサマーブレイクに突入することになった日本人ドライバーは、新たな失意のレースについて、「本当に難しい1日で、あまりレースができたとは思えませんでした」とチームの公式サイトを通して語り、以下のように続けている。

「グリップが全くなく、ずっと車と格闘しました。コース上に留めることがとても難しく、小さなミスですぐにスピンしてしまいました。この週末は決して楽なものではありませんでした。今後、全てのデータを見て、アップグレードがなぜうまくいかなかったのかを理解しなければなりません。サマーブレイクで切り替えて、後半戦ではより強くなって帰ってきたいです」

 また、レース後のインタビューでは「今日ほど、グリップがない状況でレースをしたことはありません。全くレースになりませんでした。スピンは僕のミスでしたが、車をコントロールするのはとても難しかったです。本当に最悪で、今日は酷い1日でした」とのコメントも残している(オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』より)。

 アルファタウリのテクニカルディレクター、ジョディ・エッギントンは、ピエール・ガスリーが力強いレースで最後尾から12位まで順位を上げたことには満足感を示し、今後の巻き返しに向けての好材料と捉えたが、角田については「全てのスティントでグリップ不足とバランスの悪さに苦しみ、非常に困難なレースとなった。テレメトリーからは問題が明らかでなく、突き止めるための調査が必要になる」と振り返っている。
  チームもSNSでは「タフなシーズン前半戦の終わり方となった」としながらも、エッギントンTDと同じ見方で「今日のレースからはポジティブな部分も見出すことができた」と投稿。海外メディアでも、『GRAND PRIX RADIO』は「アルファタウリには異なる感情を持つドライバーが2人。ガスリーは12位に満足し、角田は自分のパフォーマンスに失望した」と報じた。
  一方、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』の記事は、「ユウキにとっての、不運な週末と悲惨なレース。日本人ドライバーはグリップ不足によってAT03をコース上に留めることにすら苦労し、進化を示すことができないまま19位でゴールラインを越えた。彼の前半戦は非常にネガティブな状態で終わった。スパ(次戦のベルギーGP)では状況が変わることを願うばかりだ」と終始ネガティブな内容の記述となっている。

 そして、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「ハンガリーGPの勝者と敗者」という記事の中で、アルファタウリをアルファロメオ、ウィリアムズとともに、4戦以上(アルファタウリは5戦)連続で入賞を逃している「ポイント不足のチーム」として「敗者」に選定。「アルファタウリの別の乱雑な週末は、角田のスピンで最高潮に達した」と綴った。

 F1はサマーブレイクに突入し、8月26日からのベルギー、オランダ、イタリアGPの3連戦でリスタートする。ハンガリーGPで幸運な6位入賞を飾って前半戦を締めた昨季とは対照的な状況となっている角田だが、この1か月間の中断期間で再び上昇気流に乗ることができるか。期待を持って再開の時を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部
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