昨季、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの三銃士を中心に、4年ぶり7度目のNBAチャンピオンになったゴールデンステイト・ウォリアーズ。

 しかし、チームは今オフにオットー・ポーターJr.がトロント・ラプターズ、ゲイリー・ペイトン二世がポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍したほか、ネマニャ・ビエリツァがトルコ、ファン・トスカノ・アンダーソンがロサンゼルス・レイカーズと、複数の優勝メンバーが退団。

 それでも彼らの穴埋めとしてFA(フリーエージェント)市場でドンテ・ディヴィンチェンゾ、そして現地時間8月1日にはジャマイケル・グリーンとサイン。

 就任9年目を迎えるスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、2日に『The Athletic』へ掲載された記事のなかで新加入のグリーンの役割について語っていた。

「彼はオットー(ポーターJr.)とビエリ(ビエリツァ)の論理的な代役だ。1人で2人分を補う。彼には4番(パワーフォワード)、5番(センター)の両方でプレーできる能力がある。ドレイモンドとプレーするならフロアを広げてくれるし、ドレイモンドが4番をガードしている時に5番をガードできる。彼はフロントコートに柔軟性をもたらしてくれる」

 ウォリアーズは前述のポーターJr.ら脇役陣こそ退団したものの、カリー、トンプソン、D・グリーンというビッグ3にアンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ジョーダン・プールというコアをキープ。
  フロントコートの控えにはジョナサン・クミンガ、ジェームズ・ワイズマンがいるものの、D・グリーンのバックアップは新人のパトリック・ボールドウィンJr.のみだったことからも、“もう1人のグリーン”である32歳のベテランを獲得できたことはスマートな動きだったと言っていい。

 昨季のJ・グリーンは3ポイント26.6%(平均0.5本成功)と、ここ7シーズンでワーストの数字に終わったものの、カーHCは特に心配していないという。

「彼はいいショットを放ってくれると私は大きな自信を持っているよ。我々とプレーすることで、選手たちはいいショットが打てるんだ。それが常に正しいってわけじゃない。でもステフとクレイがチームメイトたちへスペースを与えてくれるし、ドレイモンドがパスを配球してくれる。昨シーズンのオットーとゲイリーを見ればわかるさ」

 今季はトンプソンが4シーズンぶりにトレーニングキャンプから万全のコンディションで合流できる見込みで、“スプラッシュ・ブラザーズ”とウィギンズが相手ディフェンスをかき回すことが期待できる。新加入のグリーンは思い切りよくシュートを打てるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)