フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンは、今夏に年俸4730万ドル(約63億円)のプレーヤーオプションを放棄し、新たに2年総額6860万ドル(約91億4000万円)で再契約を結ぶことに合意した。

“減俸”を受け入れる形でチームに残留した32歳のサウスポーに対し、元NBA選手のジェイレン・ローズは向こう2年間が優勝へのラストチャンスだと忠告している。

 ハーデンは2021年1月にヒューストン・ロケッツから電撃トレードでネッツに加入し、ケビン・デュラント、カイリー・アービングと強力ビッグ3を形成。昨季開幕前に“スーパーチーム”として優勝候補のひとつに挙げられたが、デュラントのケガ、アービングの新型コロナウイルス・ワクチン未接種問題もあり、ハーデンはトレード最終期限日にシクサーズに放出されることになった。

 今オフにプレーヤーオプションを破棄してフリーエージェントになったハーデンは、残留を基本線に進めるなかで、チーム側にサラリーキャップの余裕を与えるために減俸をのむ形で再契約を結んだ。新たな契約内容は、新シーズンが年俸3300万ドル(約44億円)、2023−24シーズンは3560万ドル(約47億5000万円)のプレーヤーオプションとなる。

 ハーデンは契約合意に際し、『yahoo sports!』に対して「ダリル(モーリーGM)と話しロースターをレベルアップさせ、獲得する必要のある選手は獲得し、それ以外に求められることは俺に言うように伝えた。俺は勝ちたいし、チャンピオンシップを争いたい。今、俺にとって大事なのはそれだけだ。必要なことは喜んで受け入れる」とコメント。
  昨季平均30.6点で得点王に輝いたジョエル・エンビード、平均17.5点を叩き出した伸び盛りのタイリース・マキシー、ベテランスコアラーのトバイアス・ハリスのコアはそのままに、新シーズンはファイナル進出を目指す。

 そのなかで、元NBA選手のジェイレン・ローズは『ESPN』のポッドキャスト番組『Jalen & Jacoby』で、ハーデンに関して自身の見解を述べている。

「彼も32歳。キャリアにおいてはこれがラストチャンスだ。将来の殿堂入り選手で、NBA75周年記念チーム選出、リーグMVP受賞といった実績を残してきた。しかし、まだ平均20点、10アシスト以上を記録しているとはいえ、ヒューストン・ロケッツを離れてからは衰えている。それは紛れもない事実で、新シーズンのプレーオフ以上の見せ場はない」

『StatMuse』によれば、優勝経験がない現役選手でハーデンはカーメロ・アンソニー(2万8289点)に次いで2位の得点をあげている(2万3477点)。ローズは21歳のマキシーや30歳のハリスに奮闘を求めつつも、「エンビードはオールNBA、MVPレベルのプレーを続けないといけないし、ハーデンもオールNBAレベルの働きが必要だ」と、明暗は分けるのはやはり2枚看板の出来だと語っている。

「ハーデンはオフシーズンに正しい調整を行ない、上手くいけば素晴らしいシーズンを送り、プレーオフでいい結果を残すことも可能だろう。彼らはまだ勝たないといけないんだ。シーズンでどれだけ健康と一貫性を保てるのか、見ものだ」

 1982−83シーズン以来のリーグ優勝に導けるか、ハーデンにとってはタイトルホルダーになれるかどうかの、勝負の2年間が始まる。

構成●ダンクシュート編集部