F1第13戦のハンガリー・グランプリはサマーブレイク前の最後のレースとなったが、アルファタウリの角田裕毅は、終始グリップ不足に苦しんで19位に終わっている。

 失意の結末を迎えたものの、アップデートの効果は十分に感じることができた前回のフランスGPから1週間、「後退してしまった」(本人談)AT03と「格闘した」22歳は、フランストレーションを溜めたまま、1か月間の休暇に入ることとなった。

【関連記事】「最悪で酷い1日」ハンガリーGP19位の角田裕毅、「こんなレースは初めて」と失望… 専門サイトは「不運な週末と悲惨なレース」 予選ではチームメイトのピエール・ガスリーを上回るなど、意地を見せた部分もあるが、週末を通してネガティブな面の方が多く見えたハンガリーGPでのパフォーマンスについて、各国の多くのメディアがやはり厳しめの評価を下したが、AT03自体の性能の問題を把握しているのか、採点(10点満点)は一部を除けば、予想よりは高めとなっているようだ。
 英国の日刊紙『EXPRESS』も採点は「6」及第点だが、寸評は「ターン7でスピンしてレースから“脱線”した時、日本の有望な若者であるユウキは“災害”に見舞われた。もっとも、アルファタウリのドライバーは2周遅れであり、このスピンがなくても何も変わりはなかっただろうと語っている」と、終始望みの薄いレースだったことを示している。

 同じく英国のF1専門サイト『CRASH』も「予選でチームメイトのピエール・ガスリーを上回った後、レースは日本人ドライバーのプラン通りには進まず、不運にもシケインでスピンを喫した。角田は完走した中では最下位の、2周遅れでレースを終えた」とネガティブな記述で、採点は「5」となった。

 今回紹介するメディアで最も低い採点を与えたのは、モータースポーツ『THE RACE』で、単独最低の「2.5」……。「予選Q1でソフトタイヤを3セット使用したが、それでもQ2進出に必要な速さは車になかった。トラックリミット違反でラップを抹消されるも、ベストラップではなかったので影響はなし。全体的にグリップ不足に苦しみ、最初のセクターについては『悲惨』と表現したほどだ」という厳しい内容の寸評は、以下のように続いた。

「決勝では『あまりレースをした気がしなかった』と本人が振り返ったように、終始、グリップとバランスの不足に苦しむ試練の午後を過ごし、3ストップを選択するも、ガスリーと同様のペースは生み出せず、シケインでスピンした。予選でチームメイトを上回るも、良い週末ではなかった」
 『planetf1』も「4」と厳しく、「予選Q1敗退後、グリップ不足以外の明白な理由もなく、角田はレースで後退するばかりであり、スピンは悲惨さを悪化させただけだった。彼はサマーブレイク中に立て直し、以前のような強力さを取り戻す必要がある。さもなければ、アルファタウリでの彼のポジションは、深刻な脅威に晒されるだろう」と、こちらは去就にも言及している。
  同じく「4」の厳しい採点を与えた英国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「ハンガロリンクでは、『スピノダ(スピンと角田を掛け合わせた造語)』が戻ってきた。若い日本人ドライバーは(今季の)彼らしくないスピンを喫し、この時点でほぼレースを終えた。アルファタウリの“少年”たちは、本当に良くない状態にあるようだ」と綴った。

 続いて、スペインのF1専門サイト『F1i.com』は採点「5」で、「角田はルーキーシーズンの後、全てをうまくまとめ上げることができるようになったと思われたが、その後、一歩進んで五歩下がる状態に……。競争力は下がったチームからの助けも受けられず、深みから外を覗いている」と、キャリアにおいても厳しい時期にあることを指摘している。

 また、この週末については「予選ではガスリーには勝ったものの、Q1突破にはまだ十分ではなかった。決勝では13周目で誰よりも早くピットインし、33周目で2回目を敢行するもグリップはなく、以降はほとんどのラップで最後尾に沈んだ」と回想。一方、同じスペインのスポーツ紙『MARCA』は「アルファタウリにおける、日本の若者の時間が刻々と過ぎていっている」と、去就を懸念する記述で、採点は「4」とした。

構成●THE DIGEST編集部
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