ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、4年総額1億9800万ドル(約264億円)の巨額契約を残すなかでチームにトレードを要求。「ヒール街道」まっしぐらだ。

 騒動から1か月が経過した現在も去就に進展はなく、殿堂入りセンターであるシャキール・オニールは、ネッツで責務を果たすべきだと持論を展開している。

 9月に34歳となるデュラントは、現役最多となる得点王4回、オールNBAチーム選出10回を誇り、オクラホマシティ・サンダー時代の2013−14シーズンにMVP、ゴールデンステイト・ウォリアーズ在籍時の17、18年には優勝とファイナルMVPを手にしている。

 昨季途中にジェームズ・ハーデンをフィラデルフィア・76ersへ放出したネッツは、今夏にカイリー・アービングとの契約を延長せず、残す契約は1年のみ。そんななか迎えたフリーエージェント市場解禁直前にデュラントのトレード要求が報じられ、リーグに衝撃が走った。

 これまでマイアミ・ヒート、フェニックス・サンズ、古巣ウォリアーズなどが移籍先候補に挙がるも、具体的な進展はなし。7月下旬に入って昨季NBAファイナルに進出したボストン・セルティックスの名前が浮上し、リーグ界隈を賑わせている。
  デュラントは現地時間8月2日にネッツの経営陣とトレードについて話し合いの場を持ったとされるが、セルティックスのOBでもあり、優勝経験4回を誇るシャックは米ポッドキャスト番組『The Rich Eisen Show』に出演した際、「デュラント獲得のためにジェイレン・ブラウンをトレードすべきか?」との質問を一刀両断した。

「いや、その必要は全くない。セルティックスには核となる若い選手がいて、信頼できる。俺ならジェイレン・ブラウンは手元に置いておく。ほかの連中が何を見ていたのか分からないけど、ジェイレンはデュラントとタフな戦いを演じていた。だから、答えはノーだ。絶対に嫌だ、と言っていい」

 また、シャックはトレードを要求したデュラントに対しても苦言を呈した。

「自分に合わせたチームを作ったなら、少なくとも契約期間中はそこにいるべきだ。リーダーとしてチームを機能させるべきだが、どうやらそうはしたくないようだ。彼はおそらく優勝候補に行こうとしているのだろう。それが勝つために簡単な方法だからね」

 シャックは自身がホストを務めるポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』でも、今回のデュラントの一件について「トレード要求に対する俺の最初の感想は『なぜ?』だ」と語っている。

「デュラントは全盛期にある。キャリア終盤に、優勝リングをもうひとつ手に入れるチャンスがほしいと思っている。レブロン(ジェームズ)がスーパーチームを作る風潮の先駆けだが、人々が驚くのは、デュラントが3年間いたチームを捨てようとしているからだ」と、チームへの忠誠心を度外視に栄冠を求めるスタイルに疑問を投げかけていた。

構成●ダンクシュート編集部