6月30日のトレード要求から1か月以上が経過した8月上旬。ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、チームのオーナーを務めるジョー・ツァイと会談し、改めてトレードを望んでいることを明らかにした。

 現地の報道によると、デュラントはその場で自分をトレードするか、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)とショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)を解雇するか、どちらかを選ぶ必要があると伝えたという。

 その後、ツァイは「我々のフロントオフィスとコーチ陣は、私の支持を得ている。我々はブルックリン・ネッツにとって最大の利益になる決断を下す」と自身のツイッターに投稿した。

 オーナーがフロント陣のサポートを明言したことで、ネッツとデュラントの関係はもはや修復不可能のところまで悪化している。

 時を同じくしてデュラントの友人で、チームメイトでもあるカイリー・アービングも現在のネッツに不満を持っているようだ。そのなかで、彼がナッシュHCとマークスGMを嫌っているという噂が流れたが、アービングの代理人が『ニューヨーク・ポスト』の取材でこの話を否定している。
 「このストーリーがどこから出てきたのか、私には分からないが、カイリーはスティーブとショーンを嫌っていない。それは彼ではないし、彼が自分を表現する方法ではない。彼は平和と愛、許容を支持している」

 なお、代理人はアービングがナッシュHCとマークスGMの解雇を望んでいるのかという質問にはコメントを避けた。

 2011年にドラフト1位でクリーブランド・キャバリアーズに入団したアービングは10年間のキャリアで、優勝1回、オールNBAチーム選出3回、オールスターに7回出場。19年のネッツ加入後は3シーズン連続で平均25点超えと実力は申し分ない。

 ただ、昨季は新型コロナのワクチン接種拒否で開幕から出遅れ、シーズン中に「コーチは必要ない」、「僕の人生で何をすべきかについて、誰かが僕に教えることもない」などと語ったように、独特な感性の持ち主としても知られる。

 30歳の司令塔はFA市場解禁前の6月28日にプレーヤーオプションを行使してネッツ残留が決まったが、キャブズ時代の同僚レブロン・ジェームズがいるロサンゼルス・レイカーズへのトレードが噂されている。

 デュラントの去就とともに、今後も目が離せない日々が続きそうだ。

構成●ダンクシュート編集部