F1第14戦のベルギー・グランプリは8月28日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は13位に終わった。
  予選では車のリアの不安定さとブレーキング時のタイヤのロックアップによって19番手でQ1敗退。他の多くのドライバーがパワーユニット(PU)交換によるグリッド降格のペナルティーを受けたことで13番手までスターティンググリッドが上がったが、後に角田の車もPU交換に踏み切り、これがFIAの承認を受けていなかったため、決勝はピットレーンからのスタートとなった。

 ハードタイヤで第1スティントをできるだけ長く走行する戦略で7番手まで順位を上げ、レースの中盤になってピットインしたものの、タイヤ交換の作業が手間取って9秒以上の静止時間を強いられる。それでも、良いペースを持続して順位を上げて入賞の可能性も見えてきたが、2度目のピットイン、さらにDRSトレインの後ろでコースに戻ったことで、ファイナルラップでジョウ・グァンユ(アルファロメオ)を追い抜くのが精一杯だった。

 角田はチームの公式サイトを通して、「ピットレーンスタートは常に難しいものですが、今日は車のペースも良く、順位を上げることもできそうだったことで、良い戦略だと思っていました。残念ながらピットストップで多くの時間を失い、DRSトレインに引っかかってしまいました。ただ、自分のドライビングや車のフィーリングにはとても満足しています。(次戦の)オランダではこのパフォーマンスを維持し、クリーンなレースウィークエンドでまたポイント獲得を狙えればと思います」とのコメントを発表している。

 また、レース後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでも、「ピットストップで10秒近くを失ったことは、間違いなく後退でした。しかし、自分のペースには満足しています」と語り、「パフォーマンスは良かったと思います。これを持続し、うまくやっていきたいです。特に予選では、それが必要です。全てをうまくまとめて、完璧なレースウィークエンドを目指さなければなりません」と、次戦に向けての課題も挙げた(オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』より)。
  アルファタウリのジョディ・エッギントンTDは、「ユウキはポイント圏内に向け、各スティントで安定した走行を見せたが、最終的にDRSトレインの最後尾についたことで、入賞できなかった。ユウキはスパで良いレースを見せていたので、これは残念なことだった」と悔しさを表わしている。
  チャンスはありながらも、予選、決勝ともに不運に見舞われて連続ノーポイントが8戦に伸びた日本人ドライバーについて、『GRAND PRIX RADIO』は「角田はスパでのレースに、もっと大きな期待をかけていた。しかし、彼は冷静さを保っており、13位という結果は決して“大惨事”ではないと考えている。このレースにはポジティブな点があり、それをザントフォールトに持ち込まなければならない」と指摘した。

 イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「ガスリー(9位フィニッシュ)とともに、角田はピットレーンスタートとなったが、このフランス人チームメイトのように、ポイント圏内に順位を上げることはできなかった。しかし、彼は自身のパフォーマンスには満足しており、1週間後(オランダGP)にはより多くの幸運に恵まれることを願っている」と綴っている。

構成●THE DIGEST編集部
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