怪物スラッガーが意地の一発を放った。

 ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジは現地時間8月29日、敵地で行なわれているロサンゼルス・エンジェルス戦に「2番・センター」で先発出場すると、8回表の第2打席に今季50号となるソロ本塁打を放った。

 大谷翔平とのMVP争いが注目されたこの試合。しかし、ジャッジは2度の申告敬遠を受けるなどエンジェルス投手陣に勝負をことごとく避けられた。さらに5回裏にはライバルの大谷が29号となる勝ち越し2ランを眼前で放たれてもいた。

 そうした苦しい状況下でも怪物は異彩を放つ。ヤンキースが2対4とリードされていた8回表に4度目の打席に入ったジャッジは、カウント1-1からの3球目、真ん中低めに投じられた相手右腕ライアン・テペラの81.3マイルのカーブを弾き返す。まさに打った瞬間といった打球は、ぐんぐん伸び、センター後方の生垣へと突き刺さる一発となった。
  終盤に意地の一発を見舞ったジャッジ。これで彼は、ルーキーイヤーの2017年以来となる大台の50号に乗せたのだが、メジャーリーグにおいて複数シーズンで50号を達成するのは史上10人目、ヤンキースに限れば、ベーブ・ルース、ミッキー・マントルに続く史上3人目の快挙となった。

 ジャッジの文字通り歴史的な一発は、無論、価値は高い。米メディア『The Athletic』に寄稿しているブレント・マグワイア記者が「ひとりの野球ファンとして、ジャッジとオオタニが同じ試合でホームランを打つのを見るのは、とてもクールなことで、楽しいことだ」と指摘する通りだ。

 MVP争いに関する議論が巷で白熱するなかで、その論争をさらに激しいものにした大谷とジャッジ。『The Athletic』でエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者が「まさに予想通りだ。今夜はMVP候補の上位2人の戦いが繰り広げられている」と指摘したように、両雄の“デッドヒート”は、まだまだ決着がつきそうにない。

 なお、試合は大谷が放った2ランが決勝点となって、ヤンキースは3対4と敗れている。

構成●THE DIGEST編集部

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