F1第14戦のベルギー・グランプリで、アルファタウリの角田裕毅は13位に終わり、8戦ぶりのポイント獲得はならなかった。

 予選では19番手でQ1敗退を喫するも、繰り上げで13番手から決勝スタートとなる予定だったが、当日になって角田もパワーユニットを交換することとなり、ピットレーンからスタート。ハードタイヤで長くコースに止まる戦略をとったが、タイヤ交換に手間取ったり、コース復帰後にDRSトレインの後ろにつけるという不運もあり、順位を上げることはできなかった。
  とはいえ、レースペースは悪くなく、ドライビングも安定していた他、終盤にはジョウ・グァンユ(アルファロメオ)に対するオーバーテイクという見せ場も作るなど、ポジティブな面も幾つか見られた日本人ドライバーに対して、ポイント獲得という結果を残せなかったにもかかわらず、各国メディアの多くの反応は決して悪くないようだ。

 英国のF1専門サイト『CRASH』は10点満点の採点で及第点となる「6」を与え、寸評では「チームメイトのピエール・ガスリーとともにピットレーンからのスタートを余儀なくされた。スパでは良い働きを見せたように見えるが、ポイントを獲得したチームメイトに続くことはできず。最後にジョウを抜いて13位に上がった」と記述。また、同採点のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、以下のように角田を評した。

「予選Q1のラストアタックは順調なスタートを切るも、レ・ファーニュ、ポール・フレール・コーナーでリアのスナップが発生、最終シケインのロックアップで台無しとなった。決勝ではピットレーンからのスタートとなり、第1スティントでハードタイヤを履いてロングランを敢行。順位を上げるためのクリーンエアを得ることはできなかったが、最終ラップのケメルストレートではジョウを追い抜いた。予選は散々だったが、決勝は見た目よりも良かった。しかし、戦略は報われなかった」

 同じく英国のF1専門サイトの『planetf1』は、「ピットレーンからスタートするレースではいつも苦しんでいる角田が、チームメイトの快進撃を“再現”することはできなかった。しかし、ジョウを抜いた場面は、見ている者が心躍らせたのと同様に、日本人ドライバーにとってもエキサイティングなものだった」として、採点は「6.5」と他よりも高いものとなった。
  スペインのF1専門サイト『F1i.com』は「6」とし、「フリー走行1回目でガスリーに代わってリアム・ローソン(リザーブドライバー)が出走したが、角田は常に彼より速かった。しかし、以降のセッションではバランスを崩し、予選はQ1敗退。予期せぬピットレーン・スタートから、第1スティントで最多の周回を好ペースで重ねたが、1回目のタイヤ交換後、DRSトレインの後方でコースに戻ったことで、戦略は不正解に……。2回目のピットインを終えた後、順位はガスリーより6つも低くなっていた」と寸評を綴っている。
 「5」という厳しい採点となった英国の全国紙『i』は「ピットレーンからスタートし、ジョウとの終盤の戦いを除けば、かなり平穏なレースを展開した。背後からスタートしたチームメイトのパフォーマンスに匹敵することはできなかった」と決勝を振り返り、英国のスポーツ総合サイト『sportskeeda』は「6」を与え、寸評では以下のように指摘した。

「角田は日曜日に堅実なドライビングを披露したが、全てをうまくまとめるためには、今回も問題を残した。チームメイトはそれに成功してポイントを獲得したが、日本人ドライバーは今回も結果を残すことができなかった」

 最後に、オランダのF1専門サイト『GPBLOG』はチーム単位で評価を下しており、アルファタウリは「7」の高採点。もちろん、その要因はガスリーの入賞だが、寸評では「ガスリーが幾つかのオーバーテイクを見せたことで、AT03にもある程度のペースが備わっていることが確認できた。彼はピットレーン・スタートからの9位フィニッシュで、イタリア・チームにポイントをもたらした。角田は入賞に届かなかったものの、十分なペースを見せ、13位でレースを終えた」と、日本人ドライバーへの言及もポジティブなものだった。

構成●THE DIGEST編集部
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