現地時間8月28日にブルックリン・ネッツとキャンプ契約を結んだ渡邊雄太に新たなライバルが加わった。8月30日、チームはNBAキャリア11年を誇るベテランのマーキーフ・モリスと1年契約を締結した。

 9月2日に33歳を迎える206㎝・111㎏のフォワードは、2011年のドラフト1巡目13位でフェニックス・サンズに指名されて入団。中でも外でもプレーできる万能性が売りで、4年目の2014−15シーズンには全82試合で先発を務め、自己最多の平均15.3点、6.2リバウンドをマークした。

 その後、ワシントン・ウィザーズやデトロイト・ピストンズなどでプレーし、19−20シーズン途中に加入したロサンゼルス・レイカーズでは優勝を経験。昨季はマイアミ・ヒートで17試合の出場に終わったが、キャリア通算では715試合(先発376試合)で平均10.9点、5.2リバウンド、1.6アシストをあげている。

 すでにネッツはフォワードに絶対的エースのケビン・デュラントに加え、ピュアシューターのジョー・ハリス、ドラフト2巡目指名ながら昨季23試合で先発を務め、平均5.9点、3.6リバウンドを記録した2年目のケスラー・エドワーズがいる。

 そして今夏には守備力に秀でたロイス・オニール、得点力に定評があるTJ・ウォーレンをロスターに加えており、モリス獲得で選手層をさらに厚くすることに成功した。
  チームにとっては好補強だったが、フォワードの渡邊にとってはライバルが増加したことになる。それでもネッツ契約時に本人がツイッタ―に「お祝いコメントたくさんありがたいですが、あくまでまだ無保証のキャンプ契約です」と綴ったように、厳しい立場にあることは百も承知だろう。

 渡邊は18年春にジョージ・ワシントン大を卒業。同年夏にネッツのメンバーとしてサマーリーグに出場すると、5試合で平均9.4点、4.2リバウンド、1.2アシスト、1.6ブロックの活躍を披露し、メンフィス・グリズリーズと2WAY契約を締結した。

 グリズリーズの2WAY契約満了後の20年11月にはトロント・ラプターズとキャンプ契約を結び、トレーニングキャンプとプレシーズンで実力を見せつけて2WAY契約に昇格。開幕後も少ないチャンスを確実にモノにし翌年4月に本契約を勝ち取っている。

 10月13日に28歳となるレフティーは強豪ネッツで開幕ロスター入りを果たせるのか。過去に幾度となく逆境を跳ね除けてきた男は「崖っぷち精神で頑張ります」と覚悟は十分だ。

構成●ダンクシュート編集部