現地時間8月31日、NBAゴールデンステイト・ウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリーがノースカロライナ州にある母校デイビッドソン大学の卒業式、ならびに殿堂入りセレモニーに出席した。

「優勝のお祝いが続いているところだけど、母校のデイビッドソン大に戻ってくることができたんだ。今日は大学の卒業証書を受け取って、殿堂入りを果たし、僕の背番号が永久欠番になるんだ。今日の日のことを誇りに思うよ。ここからすべてが始まったからね。このことを皆と分かち合えて嬉しい。いつも応援してくれてありがとう」

 ファンに向けてそうメッセージを送ったカリーは、同大で社会学を専攻し、2006−07から08−09までの3シーズンをプレー。3年生シーズン終了後の09年ドラフトにアーリーエントリーしてNBA入りし、現在まで活躍を続けているが、今春に卒業に必要な講義を履修したことで、5月に卒業することが決まっていた。

 ただ、卒業式が昨季プレーオフ期間中だったため出席できておらず、この日特別に大学が用意した式典にて晴れて卒業。さらに同大のアスリートとして殿堂入りを果たすとともに、背番号30番が同大史上初となる永久欠番となった。
 「今日は私と家族にとって、間違いなく素晴らしい日であり、信じられない瞬間です。私がこれまでに下したベストな決断は、デイビッドソン大学へ行ったことであり、教育を追い求めて、最高のコミュニティに加わったことです。そして何よりも重要なのは、素晴らしい人物で、この教育課程を作り上げたコーチ、(ボブ)マキロップのためにプレーできたことです」。式典で、カリーは母校と恩師への感謝を口にした。

 デイビッドソン大の3シーズンで、カリーは平均25.3点、4.5リバウンド、3.7アシスト、2.13スティール、3ポイント成功率41.2%(平均4.0本成功)をマーク。通算得点(2635点)や同3ポイント成功数(414本)など、数多くの大学記録を打ち立て、08年のNCAAトーナメントではチームを39年ぶりのエリート8(準々決勝)へ導く原動力となった。

 当初の低評価を覆しNBAという世界最高のリーグでもトップに上り詰めたカリーだが、それを差し引いても創部114年を誇る同大でこれだけの功績を残したのだから、殿堂入り及び永久欠番は当然と言っていい。

「僕は卒業した。デイビッドソン大の卒業生になって殿堂入りもした。なんだかすごくクレイジーな気分だね」

 “すべてが始まった”母校で新たな勲章を手にしたスーパースターは、この先もずっと、大学の英雄として語り継がれるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)