バンタム級の“完全統一”に向けて偉才が歩みを進めている。ボクシングWBAスーパー、IBF、WBC王者の井上尚弥(大橋)だ。

 先月、米スポーツ専門局『ESPN』によって、WBO同級王者ポール・バトラー(英国)との4団体王座統一戦が今年12月13日に日本で開催されると報じられた井上。このファイトが現在、“井上優勢”と見られているのは周知のとおりだ。しかし、本人に油断はまったく見られない。

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 現地時間9月1日、バトラーが所属する英プロモート会社『Probellum』は、対戦相手の井上について、「バトラーとの“長いバトル”を覚悟している」と分析。元WBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)がバトラーに送ったアドバイスの内容を読み、警戒心を強めたと伝えている。

 まず同サイトは、井上が米老舗誌『The Ring』のインタビューに応じた際のコメントを引用。以前、ドネアがバトラーへ「ジャブを使い、スピードと横の動きを活かすべき」と忠告したことに関して、井上は「もしバトラーがそうすれば、長いバトルになるだろう」と警戒心をあらわにしていた。

 去る6月7日には、井上との3団体統一戦で2回TKO負けを喫したドネア。2019年11月に続く連敗となった一方、プロ戦績を23戦無敗(20KO)に伸ばした井上は、『The Ring』のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で、日本人史上初の1位に選出されるなど、一気に声価を高めた。
  加えて、「バトラーの持ち味はフットワークとジャブ、そして横の動き。しっかり作戦を立てないといけない」と話した井上に対し、同サイトは、「(スーパーバンタム級に)階級を上げ、世界4階級制覇を目指しているイノウエが、バトラーを軽く見ることはないと言い切った」と反応。隙を見せない“モンスター”にはやくも警戒モードだ。

 世界のボクシングファンが注目する井上、バトラーの同マッチだが、はたしてどんな戦いとなるだろうか。そのビッグイベントが今から待ち遠しい。

構成●THE DIGEST編集部

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