「あと1月、やり切るだけなので」

 そう語って9月を迎えた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の勢いが凄みを増している。直近7試合で打率.370、3本塁打、長打率.815と図抜けた打撃成績をマーク。現地時間8月31日のニューヨーク・ヤンキース戦では、史上初となる「シーズン30本塁打+2桁本塁打」を記録。またしても球史にその名を刻んだ。

 文字通りヒストリカルな活躍を続ける二刀流戦士。2年連続のア・リーグMVP受賞の可能性が注目されるのは、もはや必然ではある。今季に51本塁打をマークしているアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)という強力なライバルがいるが、依然として大谷を推す声は根強いものがある。

 現地メディアやファンの間でもジャッジとのMVP争いが議論となるなか、「彼(オオタニ)はメジャーリーグのMVPではない。それ(MVP)は違う!」と断言するのが、米放送局『NBC』のオンラインスポーツ番組「Rich Eisen Show」で司会を務めるリッチ・アイゼン氏だ。
  ブルックリンに生まれ、筋金入りのヤンキース・ファンとしても知られるアイゼン氏。当然のようにジャッジを推挙する彼は大谷を「メジャーで最高のプレーヤーだ。それは間違いない。相手を完封しながら、自分の援護もできる。彼はまさにユニコーンだ」と絶賛。そのうえで、「MVPではない」と言い放つ理由を説いた。

「去年のオオタニは信じられないほどの活躍だった。私も投票権があれば、彼をMVPにする投票していただろう。なぜなら、前代未聞だったからだ。チームはプレーオフには進出できなかったが、あの二刀流の活躍でMVPを与えられた。

 最近ではオオタニがゲリット・コールからの3ランでヤンキースを倒した。一方でジャッジはそれができなかった。それでも、だ。今年のMVP争いでジャッジよりも上ということにはならない。残念ながらね」

 今季に両リーグ最速で70勝に到達したヤンキース。しかし、8月はわずか9勝と急失速している。その現状もあって大谷をMVPにプッシュする声は以前よりも強まっているが、アイゼン氏は「今のヤンキースがあるのは、ジャッジのおかげなんだ。それにプレーオフには進出する」と強調。そして、「ジャッジこそがア・リーグMVPだ。以上! これ以上の話はない。ストップだ! もうやめてくれ!」と苛立ちを露わにしながら持論を結んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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