左股関節のケガにより長らく戦列を離れている男子テニス元世界4位の錦織圭(現世界ランク370位)が、9月19日から開催される男子テニスツアー「サンディエゴ・オープン」(アメリカ・サンディエゴ/ハードコート/ATP250)の本戦ワイルドカード(主催者推薦)を返上したことが明らかになった。

 昨年10月のBNPパリバ・オープン2回戦で敗退して以降ツアー大会に出場していない32歳の錦織は今年1月中旬に左股関節の内視鏡手術を決行。同時期には自身の公式SNSを通じて「6か月後に復帰することを目標にしている」と明かしていた。

 だが思うようにケガの回復が進まず、現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」を含めた北米ハードシーズンでは全ての大会を欠場。全米閉幕後に行なわれるサンディエゴ大会では本戦ワイルドカードを獲得していたものの、同大会の公式サイトに掲載されている出場者リストからはすでに錦織の名前が削除されている。

 また錦織は9月12日に開幕する下部大会「ケーリー・チャレンジャー」(アメリカ・ノースカロライナ/ハードコート)の本戦にもエントリーしていたが、こちらも参加を取りやめたようだ。
  ここ最近の錦織は復帰を予定している大会の出場見送りが続いている。ただ先日出演したWOWOWの独占インタビューでは臀部のケガで人工関節挿入の大手術を経てプレーを続けている元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現51位)と「同じ状況になりそうだった」と告白していただけに、カムバックのタイミングを定めるのが非常に難しいのは想像に難くない。

 一方でコートでの練習は再開しており、8月4日には自身の公式アプリを通じて約2か月ぶりにヒッティングを行なった際の動画を投稿。また最近では大会アンバサダーを務めた「ユニクロ 全日本ジュニアテニス選手権 2022」(8月23〜30日/日本・大阪/ハードコート)に出場した選手に向けて動画でメッセージを送るなど、元気な姿も見せている。

 現時点では3年ぶりに開催される「楽天ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス」(10月3日〜9日/東京・有明/ハードコート/ATP500)に参戦予定の錦織。母国ファンの前で待望の復帰戦を迎えられるよう祈るばかりだ。

文●中村光佑

【PHOTO】2019年楽天OPでの錦織。怪我の状態は良好!カメラマンのリクエストにおちゃめなポーズも!