いったいどちらがMVPを手にするべきか――。日を追うごとに今季のア・リーグMVPを巡る議論が白熱してきている。

 いまや一騎打ちの様相を呈してきている今季のア・リーグにおけるMVP争い。トップの座を巡って互いに出色のパフォーマンスを見せ続けているのは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。

 数字だけで見れば、どちらも優劣はつけがたい。なにせどちらもヒストリカルなスタッツを残しているのだ。

 現地時間9月4日のタンパベイ・レイズ戦でも53号をマークし、目下、シーズン63本ペースで本塁打を量産するジャッジは、現地時間8月29日のエンジェルス戦でメジャー史上10人目となる複数回のシーズン50号達成者となった。一方の大谷は8月にベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「シーズン2桁勝利&2桁本塁打」を達成。またひとつ金字塔を打ち立てた。

 昨今のMVP争いで投票権を持つ記者たちが重要視する指標「bWAR」も、ジャッジが7.9で大谷を0.3だけリードしているものの、そこに「だからMVPだ」と断言できるほどの大きな差はない。ゆえにどちらがふさわしいかというテーマは、SNSや現地メディアでもあらゆる議論がかわされている。
  そのなかで、ジャッジの受賞を猛烈にプッシュしたのが、かつてトロント・ブルージェイズなどで活躍した名投手ダン・プリーサックだ。現地時間9月2日に放送されたMLB公式ネットワーク番組『MLB Tonight』で、次のように論じてみせた。

「オオタニはいまの活躍を続ければ、MVPに近づくだろう。近づくだろうが、ジャッジがありえないとされた61号ホームランを放てば、オオタニが何をしようと関係がなくなると思うね。なぜか? それは野球界にとって重要なマイルストーンだからだ。それにいまのジャッジはヤンキースのすべてだ」

 さらにプリーサックはマリスの大記録を「他のどんなものとも違う」と主張。そして、「野球はひとりが全てを背負うというスポーツではないが、ヤンキースは彼抜きでは苦境に陥る」と、ジャッジの存在感をあらためて訴えた。

 もはや、どちらが受賞してもおかしくはない。それだけにタイトルレースの行方から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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