NBAの“G.O.A.T.論争”において、主に名前が挙がるのはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)だ。“この2人のどちらが史上最高の選手か”というテーマで、識者やファンは常に議論を交わしている。

 ただ、この論争にそろそろステフィン・カリーが入ってきてもいい頃だろう。1シーズン402本、通算3117本など3ポイントに関する数々の金字塔を打ち立て、バスケットボールの常識を根底から覆した稀代のシューターは、昨季ゴールデンステイト・ウォリアーズで4個目のチャンピオンリングを勝ち取り、これまで縁のなかったファイナルMVPをようやく戴冠。これにより、“G.O.A.T.論争”の土俵に上がる資格を有する存在になったと言っていい。

 しかしながら、依然として議論の対象となっているのはジョーダンとレブロンであり、カリーの名はほとんど聞こえてこない。その理由について、かつてワシントン・ウィザーズなどで活躍したギルバート・アリナスは、出演したYouTube番組『djvlad』のインタビュー内でこう考察した。
 「彼(カリー)は小さいから、いつも過小評価されるのだろう。我々は6フィート6インチ(198cm)以上の選手が“G.O.A.T.”であるべきだという考えを持っている。小柄なプレーヤーは、同じ評価を受けるためにもっと多くのことをしなければならないのさ。それに彼はジャンプやダンク、空中戦を連発するようなハイライトリール(ハイライトプレーだけを集めた映像)じゃないんだ」

 優勝回数でも並んだように、カリーの実績は今やレブロンと比べても見劣りはしない。それでも、“G.O.A.T.論争”で名前が挙がらないのは、身体能力を生かした豪快なダンクなどで他の選手を圧倒し、超人たちが跋扈する世界最高峰のリーグであることを象徴するような“これぞNBA”というプレーが少ないからなのかもしれない。

 その一方で、カリーの華やかかつ派手なプレーが多くのファンを魅了しているのも事実。サイズや身体能力の不利を覆すほどのさらなる実績を積み上げ、二大巨頭の論争に割って入ってほしいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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